第84章 秋は巣ごもり 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
みくりは自分の出身の県を
こよなく愛する地元愛が強いが
俺は元々は京都の出だし
そこまでの物がこっちにも京都にも無いんだが
特に中条市についての話をさせていたら
多分ずーっと喋っているのかも知れないな
まぁ俺も家を建てるなら二田には
大学卒業してから住んでるが
二田よりも中条の方が
子育てするには自然環境も豊かで
住みやすそうな場所だとは思うしな
すぅすぅと隣からみくりの寝息が
聞こえて来ていたので 眠ってしまったようだが
今日から巣ごもりはするとは言ったが
可能性はあるとは言えど低いしな
「俺も、寝るか…」
杏寿郎もあくびをひとつすると
みくりの隣に潜り込んだ
目が醒めると 時刻は12日の8時過ぎになって居て
隣で寝ていた みくりは起きていた様で
全裸のままだったので ラフな服装を身に付けると
下のリビングへと降りた
ダイニングのテーブルの上には
朝食が用意されていて
「杏寿郎、おはよう。朝ご飯にする?」
ご飯は炊かなくてもいい様に
電子レンジでチンするご飯と
多めに炊飯して 小分けにして
冷凍をしたご飯を用意して置いた
「朝から、いくらご飯か」
「いいでしょ?朝からいくらご飯でも。
それも只のイクラご飯じゃないよ?
冷凍した鮭の切り身を焼いて、
ご飯に解して混ぜてあるもん」
「親子ご飯…っ」
「野菜はね、よく考えたら
たまねぎとか、キャベツなら
買い足しても、4日ぐらい持つなって。
元々、さつまいもとカボチャあるし。
冷凍のアスパラとホウレンソウと、
ブロッコリーとオクラとネギ買っといたよ
後ね、芽キャベツと、里芋ね。大根もあるから」
そう言ってちゃんと買い込んだよと
自信満々で本人は言いたいんだろうが
調理するのをしなくていい様なのを
俺としては買い込んで欲しかったんだが
料理はその期間もしたいんだろうなきっと
そんな時間まで惜しむのかと
それはそれで言われそうだしな
「なぁ、みくり。
朝食が済んだら、一緒に風呂に入らないか?」
「うん、そうだね。
結局あの後、寝ちゃってたもんね」
そう言いながら
サツマイモとホウレンソウの味噌汁と
鮭とイクラの親子ご飯に
刻みオクラに麺つゆを掛けた物
実家から柚子茶と一緒に届いた
大根の甘酢漬けと
温泉卵を小皿に入れて並べて来て