第84章 秋は巣ごもり 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「いいな」
「んん?いいって…、何が?」
「新婚ぽいだろ?」
その含みのある杏寿郎の言い方に
何となく恥ずかしくなってしまって
「いつも、割と、イチャイチャと言うか。
ベタベタしてる気がしなくもないけどね」
「シャワーするか?それとも寝るか?」
「別に、巣ごもりしてずっと家なんだったら、
今、シャワーしなくてもいいけどね」
布団を身体にしっかりと
杏寿郎が掛けて来てくれて
エステごっこする為に部屋の
温度設定をいつもより上げてたから
全裸で布団も掛けずに
寝オチしてても寒くなかったけど
「ねぇ、加湿器つける?
喉ちょっと乾いてる感じする。
部屋は暖かいけど、乾燥してるよね?空気」
「エアコンは乾燥するからな、やっぱり
子供が生まれるんだったら、デロンギとか
オイルヒーターでも買った方がいいか?」
「オイルヒーターねぇ、あんまり
それだけじゃ使えないイメージする。
この家は、新しいから気密性あるし。
断熱材とかしっかり入ってるからさ。
オイルヒーターとか、パネルヒーターとかでも
冬が越せるかも知れないけどね」
杏寿郎がスマートフォンを操作して
自分達が住んでいる二田と
家を建てようと検討している中条の
最低気温を見比べていて
「あっちの方が、寒いのかと思ったが。
真冬の最低気温はそう変わらないんだな」
「二田は盆地だから、寒いんだってば。
二田も中条も、最低気温はー5度ぐらいまで
冷え込む日があるけどさ?
中条は雪は降るけど、二田はほとんど
全くに近い程、雪降らないじゃんか」
同じ県内でも住んでいる地域によって
気温差や降雪量に差が大きい地域で
県の中でも北側と南側では
全く機構が違うのが特徴的な県だ
同じ県の中でも100センチ積雪のある地域と
数年も積雪は0センチの地域もある
「まぁ、俺としては…二田と同じ盆地で
夏は県内で最高気温で、冬は冷え込むし。
県内でも一番の豪雪地帯の、留岡の辺りに
住む人は、何かの修行でもしてるのかと思うがな」
「綺麗な海水浴場へのアクセスも便利だし、
スキーとかボードする人は、近くにスキー場も、
昔ながらの、温泉街もあるから。
海や山のレジャーが趣味の人には良いのかもね?
中条もそうだけど、留岡も最近は
県外からの移住者が増えて来てるんだって」