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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第21章 惣菜屋さんと煉獄さん 後編 お相手:煉獄杏寿郎


「それは…何とも、ズルい答えだ…」

「煉獄さん程でも…、ありませんけどね」


会話の流れを変えようと思ったのか
煉獄さんが別の話を始めた


「朝顔が…お好きなのですね。
白い…朝顔。俺の記憶が確かであるならば、
去年の夏も……白い朝顔を
お育てになっておられた様にあるが?」

「え。ええ、確かにそうですが。
白い朝顔は…父が好きでしたので……」

「ならば、丁度良かった……。
こちらを貴方に」

そう言って
煉獄さんが懐に自分の手を差し入れると
包みを取り出して 

こちらに差し出して来た

「あの、…煉獄さん。これは…?」

「包みを開いてみて下されば、
お分かりになられるのでは?」


そう促されて
わからないままに
みくりがその包を開くと


その中には
白い朝顔のかんざしが入っていた


白い朝顔が2輪と
水色の朝顔が1輪

それに葉もあしらわれていて

本物よりは花は少し小ぶりだが
それでもそれなりの大きさがあって

しっかりとした存在感のあるかんざしだ


そのかんざしは
樹脂で出来ている様で


乳白色の花びらは先端に向けて
色見が薄くなっていて
縁に当たる部分は透明になっていた


「凄い……、綺麗。本物みたい……。
こんなかんざし、初めて見ました……」

「俺の手で、挿したい……のですが?
貴方の髪に、触れてもいいだろうか?」


「あのっ、煉獄さん…。こちらはとても
素敵な品ではありますが…」


みくりが手を振って
受け取るのを拒否しようとすると

プッと目の前に居た
煉獄さんが噴出してしまった

私が煉獄さんに
笑われてしまった事に戸惑っていると

申し訳ない とこちらに謝って来て


「みくりさん。
その様に深く捉えて頂かずとも。
今は大正だ。江戸時代ではありませんが?
只の贈り物だ、……それにこれなら
今日の貴方の浴衣にピッタリだ……。」













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補足説明

・江戸時代であれば男性が女性に
簪や櫛を贈るのは求婚の意味を持つ。

・朝顔 かんざし で画像検索を
是非に……。とても可愛らしいのです。
樹脂製のかんざし。この時代にはないけど。
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