第83章 秋は巣ごもり 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「あっ、いや、その…それは~だなぁ。
その、つい、動作確認をしたらだな」
「明るい場所じゃ、分からないからって
電気消して確認してたら、綺麗だったから。
ついつい、遊んでたって事?シャワーで?」
大の大人が何をしてるのかと
言いたげにみくりが言って来て
「でも、これで、シャワーしながら。
大声で歌ってさ、ソロライブ
ステージごっこしても。楽しいかもね?」
「いや、その本当は、あっちを
光らせてラブホテルぽくしたかったんだがな?
そうしたら、光るシャワーヘッドがあるって
知ってな。この値段なら、大して光らなくても
話のネタ位になるかと思ったんだが…」
ああ そうか
バスライトが欲しかったのか
確かに ラブホテルのバスルームって
浴槽の中にライトついてて
色が変わったりするもんね
「杏寿郎的には、ラブホテルの
お風呂ぽくしたかったって事?」
「ああ。買ったのは、これだけじゃないぞ?
ちゃんと、ライトも買ったんだけどな」
「え?そうなんだ、買ったのって
これだけじゃなかったんだ」
「洗えたら、中に入るだろう?」
湯船には既に私が買った
白いプルメリアの花が浮かんでいる
頭と顔と身体を洗い終えると
杏寿郎が嬉しそうに
その手に持っている
白いミズクラゲみたいな見た目の
バスライトを見せて来て
ミズクラゲの花柄の様になっている
傘の部分に空いた穴に
アロマオイルとお湯を入れるらしい
お湯を本体に入れると
さっきのジャスミンとローズとオレンジの
ブレンドオイルを数滴たらすと
お湯の自然のミストと共にアロマの香りがして来て
「これなら、直接お湯にオイル入れないから
肌が敏感な人も、アロマバスができるね?」
バスライトが本来の目的なのだから
このミズクラゲも光るハズ
「ああ。そうだ。光らせるだろう?これも」
スイッチをオンにすると
お風呂の湯船の底に
ぼんやりとしたハイビスカスの柄が浮かんで来て
「わぁ、凄いね。身体にも
ハイビスカスが映ってるよ」
自分の腕に映るその柄を
みくりが嬉しそうにして見ていて
「普通に色んな色に光るだけの
バスライトもあったんだがな。
そっちはまた、明日にでも風呂で遊ぼう。
こんな風に底に柄が出るのも
変わってるかと思ってな。気に入ったか?」
「うん、お花。可愛いね」
「消すか?電気」