第83章 秋は巣ごもり 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「みくり、見てろ」
「いや、真っ暗で何も見えないけど?」
一体見てろと言われて
私はどこを見て置けばいいのやら?
そんな風に思って居たら
真っ暗なバスルームが
真っ赤な光に包まれて
その赤い光が次々に青や緑やピンクになる
「何?何それッ!!めっちゃ光ってない?
凄っ、パリピヘッドじゃん」
「凄くないか?これ。テンション上がるだろ?」
「ねぇ、杏寿郎さぁ?」
嬉しそうに杏寿郎が七色に光るシャワーを
こちらに向けて来る
「ん?何だ?みくり」
「これ、電池とかどうなってるの?」
「ああ。これか?これは、電池は要らないぞ?
シャワーの水圧で、発電してるからな。
Amazonで1500円ほどだったしな」
「えっ?マジで、ヤバくない?
安すぎじゃない?こんなの
1500円で、売っていいの?」
「まぁ、洗うには明るい方がいいな」
そう言って杏寿郎が
バスルームの電気を付けに行って
バスルームの中が明るくなると
さっきまで見えてなかった
光っていたシャワーヘッドの
全貌が明らかになって
透明になったボディに
茶色い肥料みたいなボールが
詰まっているのが見える
「何それ?水をろ過してくれる機能付き?」
「ああ。こっちとこっちで
ボールの色が違うだろう?何でも
2種類のイオンミネラルボールで
塩素を軽減してくれるらしいぞ?」
「それに、割とパワフルな勢いだよね?」
かなり勢いのいい
シャワーがヘッドから出ていて
「水の出る穴を小さくして、
数を多く配置する事で
節水効果もあるらしいぞ?」
勢いのいいシャワーを
杏寿郎が顔から豪快に浴びていて
そのシャワーが鍛えられた
筋肉質な身体を流れ落ちるのを
ぼんやりと眺めてしまっていて
旦那さんは光るシャワーヘッドで
シャワー浴びてるだけで
絵になるなとか思ってしまって居たが
「これを取り付けるのに、時間掛かってたの?」
「いや、互換性のあるパーツが付いてるから
元のヘッドを外して、これに変えただけだぞ?」
頭を洗いながらこっちに
その間に使えと言いたげに
そのシャワーを向けて来て受け取ると
自分の髪にその勢いのいいシャワーを浴びる
「でも、先を交換しただけの割にさ、
戻って来るの時間掛かって無かった?」
頭をシャンプーをしていた手を
杏寿郎が止めると