第83章 秋は巣ごもり 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「ベッドメリーの事?くるくる
オルゴールが鳴って、回るの」
「そうだ、それ。居るだろう?」
「ああ、あれとか買う?
ベビーモニター、赤ちゃんの様子が
違う部屋で家事しながらでも見守りできるやつ」
子供が生まれた時の為に
準備した方がいい物を相談するが
本当に必要なのか分からないな
「やっぱり、そう言うのは
先輩の意見を聞くのが正解だな」
「高い物を買っても使わなかったとか、
そう言うのあるみたいだもんね。
でも、エルゴで無くても、グレコでも
アップリカでも良いお値段だから。
最初はお手軽なケラッタとかにする?」
「その、エルゴやグレコやケラッタやら
アップリカは一体何なんだ?」
みくりの言葉に杏寿郎が
そう聞き返して来て
「あ、でも赤ちゃん本舗行けば、
赤ちゃんの人形を抱っこして
確かめられるよ?抱っこ紐の」
フッと杏寿郎が口の端を曲げて
ハンモックから立ち上がると
テレビ台の所から前に買って来た
妊娠と出産に関する本を取って来て
出産準備品についてのリストを
一緒にページを開いて確認する
「ベビーバスやら、マットやら。
ああ、まずは新生児用のチャイルドシートか。
でないと、病院から帰れないんだな」
「後は、新生児用の紙オムツとか。
哺乳瓶とか、その消毒するやつとか?
後は、肌着とか服とか?でも
着る物はどっちか分からないと用意出来ないけど」
捕らぬ狸の皮算用ではないが
既にまだ妊娠してない
赤ちゃんの出産の準備についての
相談を既にし始めていて
「でも、それは、
妊娠してからでいい様な気がする」
給湯器がお湯張りが出来たと知らせて来て
「ねぇ、杏寿郎。お風呂入るじゃん?
下着、とか、する??」
「お風呂上がったら、エステごっこして
マッサージするんだったら、要らなくないか?」
「ああ、そうだ。杏寿郎。
ベッドにさ、茶色いバスタオル敷かない?
茶色の大判のバスタオル敷いたらさ、
エステサロンぽい感じがするでしょ?」
お風呂に入る事になったんだけど
「ねぇ、杏寿郎」
「ん?どうしたんだ?みくり」
「お風呂、電気点けないの?」
「ああ。点けないで入ろう」
家のお風呂なんて
電気点けないで入るなんて
真っ暗でしかないのにな
「まぁ、中に入れば分かる」
そう言って 裸になって
真っ暗なお風呂に入ると