第83章 秋は巣ごもり 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「マッサージか、
そうだな。お風呂上りにするか?」
「じゃあさぁ、寝室の明かりを落として。
暖色系に調光してさ、バリっぽい音楽でも、
アレクサに流して貰う?あ、あのね。
水無瀬島にね、新婚旅行した時にさ。
プルメリアの花をね、お風呂にいれたじゃない?」
みくりがAmazonから届いた箱を開くと。
その中身を杏寿郎に見せて来て。
「これね、買ったの。あの時の気分とか
思い出せるかなぁって。色んな色あるし。
すっごい安いの、これ」
そう言ってプルメリアの造花の入った袋を
みくりが持ち上げてその袋をちぎると
その手の平にひとつ取って見せて来て
「並べるか?ベッドに」
「これ、16個入ってて700円なの。
16個全部、違う色なんだよ?凄くない?」
袋からプルメリアの造花を出すと
杏寿郎がそれをベッドに綺麗に並べて行って
みくりが杏寿郎が並べたプルメリアを
色のバランスを見ながら並べ直していて
「こっちがこっちで、こっちがこっち」
「元々ではあるが。割といい加減な所と、
拘る所があるよな君は」
前に水無瀬島で風呂に花を入れた時も
色の配置に拘っていた様な気がするな
「でも、マッサージし合うのって。
確かに、巣ごもりにはいいかもね?」
リラックスもできるし ラブラブ感もあるし
特別な時間の感じもあって
アロマオイルを出したからのついでの
思いつきだったけど いいかも知れないな
マッサージしててえっちな気分になっちゃったら
普通のマッサージからえっちな
マッサージにしちゃってもいいんだもん
流石に自分がブレンドしたオイルを
そっちには抵抗があるけど
全身どこにでも使える
イランイランのマッサージオイルもあるから
「みくり?どうかしたか?」
「えっ、あ、ううん?何でも無いよ?
お夕飯にしようか?杏寿郎」
一緒に下に降りようとみくりが
杏寿郎の事を誘って来て
リビングに降りると
冷めていた夕食を温め直して
「あの、君が買ってくれバカラのグラスで
一緒にシャンパン飲むだろう?」
「シャンパン、買って来てくれたの?」
「クリスマスの頃には君と、
一緒に飲めないかも知れないからな」
駆け込み需要だと言いたげに
杏寿郎が言って来て
バカラのグラスに
杏寿郎がシャンパンを注いでくれて