第83章 秋は巣ごもり 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「今日はね、ちょっと寒くなって来たし。
豚汁にしたんだよ。後は茄子の揚げびたしね。
それからね、厚揚げとエノキをピリ辛に煮たのと。
それから、舞茸のマリネにしたんだよ」
「相変わらず、品数が多いな」
「でも、食べるじゃん。
茄子は昨日の残りが冷蔵庫にあったの。
厚揚げは今日が安かったんだってば、
それにエノキどうせ使うし、
大きい方のエノキにしたから、
豚汁とマリネにもエノキ使ってるもん。
それに、舞茸のマリネは常備菜にできるから」
みくり曰く 常備菜は
季節によって変わるが今は秋だから
キノコを使った料理や
中条市の家から送って貰った
カボチャやさつまいも使った常備菜が多い
「杏寿郎、カボチャのそぼろ煮
まだ残ってるけど?食べる?」
台所からみくりが杏寿郎に
そう声を掛けて来て
「ああ。そうだな、出してくれるか?」
今夜もうちの食卓は色んなおかずで
賑やかそうだなと杏寿郎は考えていた
「明日は、何食べる?お鍋にでもする?」
「今から夕飯食べるのに、明日の夕飯の話か?」
「ハンバーグとか、豚の生姜焼きとか。
ステーキとか?お肉にする?
それとも、クリームシチューとか
グラタンとかの方がいい?
コロッケ…を作るんだったら、
ポテトハンバーグにしちゃう~」
みくりの言葉の中に
またしても謎めいた料理が出て来て
「ポテトハンバーグ?」
「コロッケのひき肉を多めにして、
揚げないでそのままタネを焼いたやつだよ?」
「要するに揚げないコロッケか」
「うーんでも、ポテトハンバーグなんだってば」
揚げないコロッケと言う表現に
みくりが渋い顔をしていたので
「じゃあ。百聞は一見に如かずだろう?
明日は、それを作ってくれるか?」
「うん、いいよ。じゃあ、折角だから
キャベツも野菜室に残りがあるから。
杏寿郎の好きな、キャベツハンバーグも作るね」
「キャベツハンバーグな、あの無限に
食べられる危険なハンバーグか」
次の日の夕食を何にするかを
相談しながらビールを片手に夕食を済ませて
食べ終わった後の自分とみくりの
食器を持って杏寿郎がキッチンへと向かう
杏寿郎がシンクで 皿のアラを洗い流すと
みくりが隣からその皿を
攫って行っては食洗器にセットして行く
「お湯張りもしておくね?」