第83章 秋は巣ごもり 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
2022年 11月10日
11日の金曜日までに 完全に
数日間引きこもれるだけの準備をしようと
杏寿郎が言って居たから
それぞれに巣ごもりに必要と思う物を
お互いに用意をしようと言っていたので
ある物をAmazonで注文して置いて
それがさっき届いて
その日に間に合って良かったんだけど
巣ごもりと言うよりは これじゃあまるで
冬支度と言うか 冬眠の準備でもしてるみたいだ
みくりが買いこんだ
食材や日用品の山を見て
そう感じるのも無理はないのだが
ガチャガチャと玄関が開く音がして
「みくり、ただいま」
「あっ、杏寿郎お帰り…って、
それ、巣ごもりの準備?それっ
ティッシュとかトイレットペーパー?」
大きな荷物を抱えてると思えば
大量の消耗品を買って来た様で
「洗剤も柔軟剤もまだあるよ?
まぁ、腐らないからいいけどさ」
「出来たら、出来たで、定期購入みたいに
Amazonに消耗品を届けて貰っても良いがな。
そうすれば、君の負担も軽減できるだろう?」
「まぁね、それで重たい物を
全部杏寿郎に買って来て貰うよりは。
私もそれは助かるけどね?」
「生まれたら生まれたで、紙オムツや
粉ミルクを定期便にすれば、
小さな子供が居ても、安心だな」
「紙オムツも、粉ミルクもあっちこっちから
出てるから、自分の好みを使って
確かめたいけどね。まとめ買いの方が
値段はお買い得だろうけどね」
そんな話をしながらもみくりが
杏寿郎が買って来た日用品を
玄関から続く廊下にある
物入れの中に種類毎に古いのが
前に来るように並べ直しながら入れていく
「今は高い場所に上げてるが、
折角戸建てで、収納も多いんだ。
妊娠中はストックの物を入れる場所も
低い場所に変えた方が良いかもな。
昔から良く言うだろう?高い所の物を
取るのはダメだって」
そう言いながら杏寿郎が
先程みくりが物入に入れた
日用品のストックの棚を
上から下の空いている段に移動させて行く
「いや、杏寿郎。それさ
今、しなくても、出来てからでもいいんじゃ」
「どうせ、すぐにする事になりそうだがな」
杏寿郎にそう言われてしまって
自分でも何故か知らないが
杏寿郎のその言葉が現実になりそうな気がして居て
「ビール、今日も飲むだろう?一緒に」
「うん、飲みたい」