第83章 秋は巣ごもり 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「それに専用の体温計が居るんだっけ?」
「君みたいにきっちり、
28日で周期が安定してるのに
測る意味あるのか?みくり」
そうだった すっかり忘れていたけど
私の生理周期はきっちりの28日型だった
「そっか、確かに測ったとしても
排卵も。低温期と高温期の切り替わりで
判断するから。済んでからしか分からないね。
あ、でもちゃんと二相になってれば。
排卵はしてるって言う目安には出来るけど…」
「それに、みくり。前に、子供は
慌てないって話でまとまったんじゃなかったか?
慌てたからって出来るもんでもないだろう?
今月がダメでも、来月あるしな。
いつまでに作るとかって期日を設けて
決めた物でも無いんだ。基礎体温測るとは
するのは、その内でも良くないか?」
おいでと杏寿郎がこちらに手を伸ばして来て
杏寿郎の腕の中に収まると
そのままギュウウっと抱きしめられる
「今はこうして、夫婦の水入らずの時間を
過ごしておきなさいと言う意味だったんだと。
考えたらいいだけの、事じゃないのか?」
もぞもぞとその腕の中に
収まってスリスリと杏寿郎に
自分の身体を寄せる
先月ので妊娠してなかったのが
何となく杏寿郎に対して
申し訳ない気持ちに自分が
なってしまってるのは確かで
私がそうなってるって事も
彼も気が付いてるんだろうなって
「みくり」
杏寿郎に名前を呼ばれて
彼の方を見ると
じっとこちらの顔を見つめて来る
杏寿郎と目が合ってしまった
その整った杏寿郎の顔が
こちらに近づいて来て
自分の瞼を閉じると
ちぅ…と自分の唇に
杏寿郎の唇がそっと重なって来て
ちぅ… ちゅ…っと
何度も角度を変えてキスを繰り返す
「んっ、…ふ、…んんっ。
杏寿郎…っ、うん、そうだね。
そう思う事にするね。元はと言えば、
私が、1年位は赤ちゃん、
作らなくてもって言ってたんだもんね」
そう希望して置いて
自分でも矛盾してるよなぁって
いざ欲しいって思う様になったら
出来てなかったのはちょっと残念だし
あんなにしたのになって考えちゃってた
「作ると決めたら、作ると決めたで。
先月のあれが、やり方が悪かったのかとか、
タイミング違ってたのかなだとか。
そんな事でもどうせ、君の事だから。
考えてたんじゃないのか?みくり」