第83章 秋は巣ごもり 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
前に10月に庭キャンプをした時は
インナーシュラフは使わなかったけど
11月になって夜は冷え込むようになったから
身体に当たる部分の布地が
ちょっと気になると思っていたので
インナーシュラフの柔らかな
毛布の様な肌触りを楽しみつつ
杏寿郎の体温を楽しめて
ゆったりとした封筒型の大きい寝袋は
2人でも余裕のあるサイズだから
かなり快適にゴロゴロと
寝袋の中で寝がえりを打つ事も出来る
「ー10度対応と言っても、
流石にこの寝袋じゃ、開いてる場所が多いから
真冬にこれで寝るのは寒いだろうけどな」
「えっ、ー10度まで使えるんじゃないの?」
「あのなぁ、みくり。
この辺りじゃ年明けの、一番気温が
下がる時期でもマイナス5度とかだぞ?」
「じゃあ、最悪。理屈上はテント無くても
これだけで寝れるって事?」
「何処の世界で、家族でキャンプ行って。
テント無しで真冬に外で寝ようってなるんだ?
マイナス10度ってあるが、快適温度と
下限温度の設定は別物だからな?」
杏寿郎が寝袋に設定されている
快適温度と下限温度について説明をして来て
快適温度と言うのは成人女性が
身体を丸めたりせずに眠れる温度の事で
下限温度と言うのは
成人男性が丸くなりながらも快適に
眠る事が出来る温度域の事らしい
「ええっ、てっきりー10度でも
使えるよって意味だと思ってたよ」
騙されたと言いたげにそう言って来て
「それに君は、どっちかと言うと
寒がりだろう?寒がりの人は
その温度よりも余裕を持った物を
選んだ方がいいからな」
「寒かったら、杏寿郎で暖を取ると言う事で」
そう言ってもぞもぞと
杏寿郎の隣にみくりが収まって
「荒木さんにさ、色々と聞いてみたんだけどさ」
「ああ。生まれたらまた、お祝いしないとな。
それで、荒木さんには、何を聞いたんだ?」
「そのね、妊娠したらすぐ気が付くのかなぁって」
「で、分かる感じだったのか?すぐに」
「荒木さんは、妊活してて元から
基礎体温を測ってたらしくてね。
高温期が続くから、異変が出る前に
気が付いたらしくてね?やっぱりその。
基礎体温、測った方が良いのかなぁって」
「でも、それをしたら。
朝に出来なくなるぞ?良いのか?」
そうだった 基礎体温測る時は
朝起きてすぐで身体も起こしちゃダメだった