第83章 秋は巣ごもり 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
入浴を終えて 髪を杏寿郎が乾かしてくれる
「頭。自分で乾かせるよ?杏寿郎」
「まぁ、俺の仕事みたいなものだ。
いつもして置いて、その時期だけ
しないのもおかしいだろう?みくり」
確かにいつもそうしてくれるから
生理の時期だけしないと言うのも
杏寿郎からしたらナイトルーティーンが
崩れちゃうから落ち着かないのかも?
「ねぇ、じゃあさ」
「勿論、子供が出来ても、
奥さんの髪を乾かすのは。
俺の仕事だろう?奥さん」
へへへへへとみくりが笑って
「それに、風呂は一緒に入れるだろう?
中で転んでも危ないし、
風呂の中でのぼせてもいけないからな」
「ええっ、一緒に入るつもりだったの?」
「今だって、この時期以外は
ずっと一緒に入ってるんだ。
毎日風呂に一緒に入るのに、
何か問題でも君にはあるのか?」
そう不満そうに言われてしまったけど
今までの生活とそれを妊娠したからって
変えるつもりはないと杏寿郎が言って来て
自分の胸の辺りがじんわりと
温かくなる感じがする
寝る準備を整えて
テントに戻ると
さっきまでその上で寛いでいたから
サイドのファスナーをクローズにして
封筒の形に寝袋を整えると
ゴソゴソとその寝袋の中に潜り込む
まだ普段に比べたら寝るのには早い時間で
いつもだったら今からしようかって言う
時間帯な訳なんだけども
杏寿郎は寝袋の中で寛ぎながら
読みかけにしていた本を読んでいて
「テントの中で、寝袋に潜り込んで。
ランタンの明かりで読書するなんて。
贅沢な時間の使い方だな」
「本読むんだったら、赤い光じゃなくって
調光して、白い方にしたら?こっちの」
そう言って置いていたランタンの明かりを
白い方の光に みくりが調光して
杏寿郎が読書をしやすい様にしてくれる
「奥さんは、退屈か?」
「えー?大丈夫だよ?ここなら
家のWi-Fiギリギリ届いてるから、
スマホで色々遊べるもん」
読書をしている杏寿郎に
もたれ掛って居ても
大きなサイズの寝袋だから
割と自由に動ける
「インナーシュラフある方がいいだろ?
一応、それだけでもー10度対応らしいがな。
生地がツルツルしてるから、この
時期なら、肌触りのいい方がいいと思ってな」
大きなサイズの寝袋とその寝袋の中で使う
インナーシュラフも買っていた様で