第82章 偶にはこんなデートでも… お相手:不死川実弥 現代パロ
人工芝のエリアにある
プレミアムシートは
身体が長時間でも疲れない
体圧分散に優れたエアウィーヴを使用していて
自分達の頭上に広がる満天の星空を
2人占めしてる気分を贅沢に味わえる
プレミアムなシートなのだが
専用のクッションが付いてるのに
「みくり、ここ、頭置けェ」
そう言って腕枕の上に
自分の頭を預けて
一緒に星空を見上げる
「温泉もいいが、グランピングも悪かねぇな」
プラネタリウムの人口の星空じゃなくて
グランピングで星を見るのもいいなと
そう不死川がこちらに言って来て
スリッ…と ドームの中が暗いのをいい事に
自分の身体を不死川の身体に擦り寄せる
「今まで、色々と我慢ばっかりだったしよ。
あっちこっち行くのも悪かねぇしな」
「じゃあ、冬にボードしに行くのとかは?」
「そうだなァ。なら、信州だな。
滑るんなら、あっちは雪がいいしな」
「でも、カニも食べたいなぁ~」
「カニなぁ、だったら北海道だなァ」
「北海道行くんだったら、雪まつり見たい。
春になったら、お花見にも行きたいし、
夏になったら花火大会に海でしょ?
後ね、それからそれから…」
そう この先の事をあれやこれやと
みくりが楽しみだと言って来て
「まぁ、その前に、クリスマスと
正月が先だろーがよッ、せっかち過ぎだァ」
ポンポンと子供を諭すようして
不死川の手に頭を撫でられて
恥ずかしくなってしまった
嬉し過ぎて 先の話ばかりしてしまってた
「春からは、一緒に暮らすんだァ。
その辺の相談もいつでもできらぁ」
そうだ 秋が冬になって
そして春が来る頃
今が11月だから 3月の終わりには
不死川さんと一緒に暮らすんだった
「今は、星、ちゃんと見ろォ」
そうだった 嬉し過ぎて
プラネタリウムで星をちゃんと見てなかった
自分の腕の中のみくりが
急に大人しくなったので
ちょっときつく言いすぎてしまったかと
内心心配していたが
その顔を見ていると
キラキラと目を輝かせて
星を見上げていたので
俺の無駄な心配だったわけだわなぁ
そのまま 不死川が 自分の上に視線を向けると
自分達の上には 満天の星空が広がって居て
その星空を ふたりきりにしてる様な
そんな気分を味わうのも 悪かねぇ…な