第82章 偶にはこんなデートでも… お相手:不死川実弥 現代パロ
今から池袋へ出かけると言われて
それも泊まりだと今聞いた
と言うより 不死川さんと
付き合う様になって1年と4ヶ月になるけど
不死川さんのアパートかラブホテル以外に
お泊りはした事は無くて
「あのですねぇ、不死川さん」
「んァ?用意しねェのかァ?」
「これって、旅行…ですか?」
「嫌かァ?」
「いいんですか?旅行っ…、初めて…でっ」
ぽりぽりと不死川が自分の頬を掻いて
「あー、その、あれだァ、アレっ、
前から旅行行きてぇ行きてぇ言ってただろォ?
そろそろ、自粛も飽きたからなァ。
今まで、ずっと我慢してたんだァ、
1泊ぐれぇなら、都内ならいいだろォ」
準備と言っても元々週末は
不死川さんのアパートに居るから
持って来てる荷物を
いつも週末の荷物を入れている
1番小さいサイズのキャリーバックに戻すだけだ
ガバッと不死川に抱きついて
「きゃあぁん、嬉しい。
嬉しいですッ、不死川さんと旅行とかっ。
行けるなんてぇ、思ってませんでしたぁ~」
都内で泊るってだけなのに
こんなに喜んでもらっちまっていいもんかと
言い出した不死川自身も みくりが
全身で喜びを表してくれて
悪い気はしないと感じて
自分の胸が満たされる感覚を感じて居た
よしよしと愛おしい彼女の頭を撫でてやると
嬉しそうに目を細めて
すりすりと身体を擦り寄せて来るから
「んじゃあ、さっさと準備しろォ。
んなこと、してっと、俺に襲われんぞォ」
そうみくりに脅しをかける様にして
囁くと むぅ~とみくりが口を尖らせて
難しい顔をしていて
「うーーーん。でも、えっちしたいかも~ッ」
「朝しただろうがァ、今は我慢しとけェ」
ぽんぽんと今したら遅くなると
言いたげに不死川に言われて
子供にする様にして頭に手を置かれる
「だってぇ~、さっきしてないですぅ~」
「だぁっ、お前はうるせぇなァ。
さっさとしねぇと置いてくぞォ」
ブーブーと文句を言いながらも
部屋に用意をしに行ったので
その背中を見送ると
冷蔵庫に箱で買って備蓄してる
ブラックの缶コーヒーを取り出して
ソファに座ってそれを流し込む様にして飲んだ
煉獄のヤローからしたら
俺のこのコーヒーの飲み方は
邪道だと前にケチをつけられたが
俺が どうコーヒーを飲もうと
俺の勝手だろうがよ
放っとけェ