第81章 そうだ、和歌山へ行こう!後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
自分の子供を妊娠して
それが飲めない原因なのだから
自分だけそうするのはおかしいと
そう杏寿郎が言って来て
まだ出来てるのか出来てないのか
不確かでしかないけど
杏寿郎のその気持ちに
じぃーんっと感動めいたものを憶えた
目の前の大きな窓からは
一枚の絵画の様に切り取られた
夕日の沈む白浜の海が見えていて
サンセットを眺めながら
ノンアルコールビールで乾杯をして
「夕飯には随分と早い時間だが、
この特等席から、観る。
サンセットは良さそうだと思ってな」
「確かに、こうしてお店から
サンセットを観たのは初めてかも」
「寒い季節は、こうして観るのも良いかもな。
何か、注文するか?ここは、クエと
海鮮ひつまぶしが有名だが。新鮮な
海の幸には期待できそうだからな」
本格的な夕食には早いからと言って
お造りの盛り合わせと
サザエのつぼ焼きを注文して
雰囲気のある広い店内を
時間が早いから貸し切り状態で
飲んでるのが アルコールがあればっと
最高の贅沢だなぁと思いながらに
新鮮な素材の味が楽しむ
「美味い」
「うん、美味しいね。杏寿郎」
杏寿郎の控え目な美味いを
こう言うお店で聞けるのも
奥さんである自分の特権なのかも知れないな
「来て良かったな、白浜。
思い付きだったが、正解だったなと思ってな」
そう 今回の白浜旅行について
杏寿郎がどうだったかと聞いて来て
「うん。アドベンチャーワールドも
今日のエネルギーランドも楽しかったし。
それに、美味しい物も沢山あるし。
子供連れては、あんな神社にはさ
おいそれとは行けないもんね」
「確かにな、それは言えてるかもな。
だが、そう考えたら、子供が生まれるまでに
行って置きたい場所もあるかもな。
夫婦の内に、駆け込み需要じゃないが」
そう言いながら杏寿郎が
ノンアルコールビールが入った
グラスを傾けていて
「旅行ってなると、安定期に入ってからで
それもゆったりしたスケジュールでって
杏寿郎が買ってくれた本にもあったし。
それまでの期間も、お出かけはしたいね」
「11月には、丁度紅葉も身頃になるしな。
君の地元の中条市もいいし、
俺の家のある京都でもいいが。
今、住んでる二田にも紅葉が
楽しめる場所はあるしな」
「二田の隣の方が、沢山見れるけどね。
でも、今住んでる場所もいいかもね」