第81章 そうだ、和歌山へ行こう!後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
ブラックライトのつり橋を渡って
その目の錯覚の館から戻ると
みくりがまた観たいと言って居た
360度3Dシアターにまた寄って
午前中に観た物と
同じプログラムの上映を楽しんで
と言っても 同じ物なので
俺は画面はそこそこにして
鰯の大群が身体を突き抜ける時の
みくりのリアクションを見て楽しんでいた
嬉しそうにそれを観てる
奥さんを見てる方が楽しかったりもしたが
エネルギーランドを後にして
マイナーなスポットのが好きな奥さんは
白浜エネルギーランドを満喫した様で
ご満悦の様子だったが
「折角目の前に、白良浜があるんだ。
ちょっと、寄ってくか?」
「うん、そうだね。まだ早いもんね」
すぐそこが白良浜だから
寄って行くかと杏寿郎が言って来て
白良浜の真っ白なハワイを思わせるようなビーチを
杏寿郎と手を繋いで歩く
「丁度いい時間だしな。
このまま、サンセット観ていくか?
…と、言いたい所だが、移動しよう」
「ここも、サンセットの名所でしょ?」
白良浜から見るサンセットも
きっとロマンチックなのに
旦那さんは移動しようと言って来て
駐車場まで戻って車に乗り込むと
白浜にあるいけす円座と言う
焼きクエと海鮮ひつまぶしが有名なお店に
車で10分程走って到着した
え?お夕飯にはちょっと早い様な?
サンセット観ようって感じだったのに
お店に来ちゃったし…
杏寿郎が傾きかけていた太陽をと
自分の腕のディーゼルの腕時計を見て
「よし、丁度いい時間だな。入るか」
いけす円座と言うだけあって
店内には大きな生け簀があって
その生け簀を取り囲む様に座席がある
お店の座席数はかなりあるが
落ち着いた雰囲気のお店だった
海が見える大きな窓に面した
カウンターの席を予約してくれていた様で
予約席に案内される
「これも、平日の特権だろう?
ここからなら知れてるしな、代行でも頼むか?」
「えっ、でも…、お酒は飲まない方が…。
排卵のタイミングだって、予定は明日だけど。
多少のずれもあるかも知れないし…。
あ、でも白浜はナギサビールだよね?
工場もあるよね?確か。
気にしないで飲んでくれていいよ?
折角白浜まで来たんだし、杏寿郎まで
私に合わせてくれなくてもいいよ?」
「奥さんにだけ、飲むのを
我慢させるのも変だろう?」