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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第20章 惣菜屋さんと煉獄さん 中編 お相手:煉獄杏寿郎


朝顔の水やりを済ませると

そのまま また布団に潜り込んだ


あの様な夜に見回りをするような仕事

彼は自警団でもしてるのだろうか?

でもだったらわざわざ家業を
ひた隠しにして来たのは何故なのだろうか?


そんな事を考えている内に

眠気がしてきて
眠りの国に落ちて飲み込まれて行った


次に目を覚ました頃はお昼の前で

流石にゆっくりとし過ぎてしまったと
思いつつも

ゆっくりと布団から身体を起こすと
自分が寝ていた布団を畳んで
押し入れにしまった


身支度を整えて
簡単な物でお昼を済ませた


衣文かけに掛けて
部屋の散に引っ掛けてある

トキ叔母さんから貰った
藍色の朝顔の柄の浴衣が
不意に視界に入って来て

みくりが衣文かけから
浴衣を外すと
今着ている着物の上から
浴衣を当てて
その姿を姿見に映す

その姿見の中の自分を見ながら

脳内でこの浴衣を着た
自分の姿を想像してみる

自分でも 信じられないが

もう今から 数時間もすれば

私は これを着て
煉獄さんと祭りに行っているのかと

その姿が

想像ができそうで
できないままにいた


このまま 彼との約束を
すっぽかしてしまいたいとさえも思うが

でも そうしてしまえば

私は 明日になれば 吉原に
借金の形に売られる事になる


彼の手を借りずに解決する

唯一の方法ではあるけど


「何、辛気臭い顔してんだい?みくり」

勝手口にトキ叔母さんの姿があって
みくりの様子がおかしいのに
気が付いたようでそう声を掛けて来た

「トキ叔母さん?いつから…」

「ちょっと前から居たさ。
折角人が、からかいに来たってぇのに
アンタは上の空で、様子がおかしいし。
それに、どうなんだい?
私の目は、誤魔化せやしないよ?話してみな」

そうだった
昔から知ってるんだ

トキ叔母さんには嘘はつけない

ついたとしても
全部お見通しにされてしまう

だってトキ叔母さんは

私の嘘をつく時の 
癖も知ってる仲なのだから

つくだけ 無駄…だろう
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