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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第81章 そうだ、和歌山へ行こう!後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



座っている椅子の部分ついていた手を
不意に動かした時に杏寿郎の手に触れて
その手を引っ込めようとした時に
上から杏寿郎が手を重ねて来て

「きょ、杏寿郎…?」

「どうしたんだ?みくり」

そのまま ナデナデと手を撫でられて
きゅっと重ねた手を握って来る

「いいな」

「うん、そうだね、足湯いいね」

「いや、勿論、贅沢な
源泉かけ流しの足湯もいいが」

ちらっと杏寿郎がこちらに
視線を向けて来て
フッと笑顔を作ると
こちらに向けていた視線を
杏寿郎が青い海に向けた

「白良浜の景色を眺めながら、
源泉かけ流しの足湯に浸かって。
程良い塩加減の温泉卵を食べるのも、
この上ない贅沢だと、思うだろう?」

そうこちらに囁きかけて来ながら
ツンツンとお湯の中で
杏寿郎がみくりの足を突いて来て

「ちょ…、杏寿郎…、足、ダメ…」

足の指で足の指で突いて来る
杏寿郎の足を押し返そうとするが

「それに、隣に奥さんが居るからな」

その杏寿郎の言葉に 押し返すのを
忘れてしまって居て足湯の中に
向けていた視線をみくりが上げて

杏寿郎と視線を合わせる

「それが、贅沢だって言いたいの?」

「こうやって、一緒に時間を過ごして。
色んな事を見て、体験して、共有できるし。
美味しい物を一緒に食べて、
美味しいって思って笑えるのもな。
それを、贅沢だと言わずに何と言うんだ?」

「それが杏寿郎が思ってた、
理想の夫婦の形?」

結婚をするって話が出た時に
一緒にそれを探して行けばいいと
そんな感じの話を彼とはしたけれども

毎日の生活を共にしながら

毎日を過ごして

一緒にそれを共有して楽しめる事が

何よりの贅沢だと杏寿郎が言って来て

これが理想とする夫婦の在り方なのだとしたら

理想の家族の在り方と言うのも きっと

自分達の子供達ともそれが

当たり前に毎日できる事なんだろうなぁって

パシャ…と少しだけ お湯の中で
みくりが足を蹴る様に動かすと
手に持っていた玉子に一口齧り付いた

「美味いか?」

「うん、温泉卵、美味しいね」

「ああ、美味いな。美味いッ」

美味しそうに温泉卵を食べている
杏寿郎の横顔を見ていると
自分の胸が温かくなるのを感じる

「贅沢…だね、杏寿郎」




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