第81章 そうだ、和歌山へ行こう!後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「杏寿郎、1ついる?飴ちゃん」
どれがいいと 手の上に
先程の飴と合わせて4つの飴を
みくりが手の平に乗せて見せて来て
赤 ピンク 黄色 黄緑の色をした
小ぶりのキャンディーのどれがいいかと
尋ねて来るから 赤のキャンディーを貰って
イチゴ味の飴を食べながら先を目指す
「こう、スタッフの人も温かい感じでいいな」
アドベンチャーワールドのきっちりと
接遇の研修を受けたスタッフとは違い
エネルギーランドのスタッフは
さっきのおじさんのスタッフの人とか
ガッツリ地元の方言が混じってたもんな
他のスタッフの人も地元の人感が凄いするし
子供だけと言いながらもニコニコ顔で
大人の私達にも飴をまたくれたりとかして
人からもほんわかとしたオーラを感じる
「君も会社務めより、こう言う
仕事の方が良かったんじゃないか?」
「マイナーなスポットのスタッフの人?
水族館の飼育員とかは憧れたけどねぇ。
割と、仕事がハードなんだよねぇ。
内容も多岐に渡るし。ああ、大阪に
そう言う、専門学校があるよ」
そんな進路を考えていた時期があるのか
みくりが大阪に専門学校があると言って来て
「もしかして、あの大学に行かずに、
そっちに行っていた可能性もあるのか?」
「なんだろうなぁ、趣味と実益は
近くなり過ぎない方がいいなって。
だから、4大に進学して一般企業に
就職しようと思ってね。あの大学にしたの。
農業高校だから、就職組がメインで
進学組は調理師系や、畜産とかの
農業関連の専門学校がメインだもん」
そんな話をしながら
歩いていると
ログハウスの様なミステリゾーンと
書かれた建物が見えて
順路的に次はココだと言うので
その建物に入ると
歪んだ階段を下る様なのだが
3世代旅行中の祖母らしき人物が
その階段の手すりにつかまって
動けなくなっていて
先に行ってくださいと言われて
その隣を進もうとしたら
グンッと身体が大きく
片側に引っ張られるのを感じて
重力が一度に掛かって来る
真っすぐに立つのが難しくなって
よろけた身体を杏寿郎が支えてくれて
「確かに、あの人があそこから
動けなくなったのはこのせいか。
遊園地や科学館につきものの
斜めの部屋だが、傾斜がヤバいな」
「傾斜もだけど、大きさもヤバいってば。
と言うか、頭の血流が…寄ってるもん」