第81章 そうだ、和歌山へ行こう！後編　お相手：煉獄杏寿郎　現パロ

アニメーションとジオラマのギミックで
家族連れが連れていたのは
平日なだけあって未就学児だったが
興味ありそうに見ていたので

「確かに、小学生以下の子供でも
理解がしやすい内容だったな。
これから先の地球環境の事を考えるのに、
小さい内から、こんな風に遊びの中に
学びを取り入れられる
施設があるはありがたいな」

ある程度大きくなれば
もっと専門的な事が学べる
科学館や施設もいいな

「ねぇ、杏寿郎、次、行かないの？」

座ったままでジオラマを眺めながら
そんな事を考えていると
知らない間に他の家族連れも先へ行ったらしく

みくりが杏寿郎に声を掛けて来て

他の人達は上に行ったと言うので
その建物の上に上がると
そこには３D映像が楽しめるシアターがあって

１５分程度の　ロボットと少女の友情物語の
CＧアニメーションを楽しんで
その建物の壁にパネルで展示されている
再生可能エネルギーについての説明を
小さな子供は外にある身体を動かせる
ちょっとしたアスレチックに行ってしまった様で

ゆったりと空いた館内で目を通した

「杏寿郎」

パネルに目を通していると
みくりが声を掛けて来て

「面白いね、エネルギーランド」

「ああ、そうだな。
体験型のエネルギー学習施設だな」

そのエネルギーについて学べる館を出ると
子供達の声が下の方から聞こえて来ていて
ちょっとしたアスレチックが楽しめる様だった

「ねぇ、あれ、何だろう？」

その途中になにか建物があり
行列を整理できるようになってる
待機列まで備えてある
と言っても閑散期なので誰も居ないが
屋根付きの待機列の場所の奥の
薄暗い建物はドアが開かれていて
スタッフらしきおじさんの姿も見れる

おじさんがこちらに気が付いて
ここは３６０度スクリーンの３D
映像が楽しめるシアターなのだと説明をしてくれて

もうすぐ　上映開始になるので

どうぞと声を掛けられて

入口からずっと順番に映像関連が
楽しめるように上映のスケジュールが
館内を回れる様に組まれている様だった

「観て行くだろう？」

「うん、観たい」

待機列を区切る柵を大幅にショートカットして
３６０度３Dシアター内部に入ると
眼鏡を入口でおじさんから受け取って
中に入る様に促された

円形の床の上に
赤青黄色の丸い座面の椅子が見えて