第80章 そうだ、和歌山へ行こう! 中編 お相手煉獄杏寿郎 現パロ
「もう、いつも言ってるのにっ
杏寿郎が良かったんだよ?私は。
杏寿郎とじゃなかったら、
きっと、結婚もしてないよ。
自分の子供だって、欲しいとも
思わなかったかも知れないからね。特別だよ」
「そうか!特別だな…?
奥さんにそう思って貰えて、
俺は幸せ者だな?みくり」
夕食の会場のレストランまで
敷地の中を手を繋いで歩いて移動する
ギュッと返事の代りに
繋いでいた杏寿郎の手を握りしめた
「幸せだよ、私も」
「なら、みくり。
今よりもっと、幸せになるか?」
”幸せ”と言う杏寿郎の言葉に自分の下腹部を
すりすりと無意識に撫でてしまって居て
まだ 出来たとも確定した訳じゃないのにな
ふふっと杏寿郎の言葉に
自然と笑みが零れて来ていて
「うん、そうだね、幸せだと思うよ?
そうなれば、ね。杏寿郎も?」
「今は俺達は、夫婦だが。
そうなれば、家族になるんだからな」
夫婦から家族になる
自分達の姿を思わず
想像してしまいたくなりながら
歩いている内に
敷地の離れた場所にある
その夕食会場のレストランについて
夕食は 地元の海鮮のバイキングなのだが
杏寿郎が船盛付きのプランを
予約してくれていた様で
船の形をした器に
ボイルした毛ガニが丸々1杯
アワビ・中トロ・いくら・ウニ・
大振りのボタン海老・帆立・ヒラメと
なかなかに豪華な刺身乗り合わせが届いて
海鮮尽くしの夕食を堪能した
マグロのお寿司も食べ放題だったし
マグロのお刺身やカマ焼き
揚げたてのエビの天ぷら
貝柱や鯛やサーモンの刺身
甘エビやイカの刺身もあって
自分の好みの海鮮丼を作る事も出来て
自分でラーメンの麺を茹でて
和歌山ラーメンも食べられて
海鮮のバイキングだけど
ステーキも焼いてくれるから
平日だけあって混雑の無い店内で
ゆっくり頂く事が出来て
食べてすぐで温泉は抵抗があったのだけど
同じ建物にあるカタタの湯で
白浜温泉を楽しんだ
大きなお風呂ではなかたけど
内風呂と露天風呂があって
私が脱衣場で服を脱いで入る頃には
中に居た人は出て行ったので
丁度すれ違いになって
温泉を独り占めする事が出来た
温泉の効果なのか
肌がスベスベになって
自分でも触り心地が良くて
ついつい触ってしまいたくなる様な
そんなスベスベ湯上り肌になっていた