第80章 そうだ、和歌山へ行こう! 中編 お相手煉獄杏寿郎 現パロ
「みくり、…キスしてもいいか?」
そう さっきと同じ問いかけを
杏寿郎が私にして来て
同じ事を言われているのに
別の言葉か何かかの様に聞こえる
「ダメなのか?」
杏寿郎の問いにみくりが首を左右に振る
「みくり」
そう耳元で名前を呼ばれて
グッと両方の手首を押さえたままだった
杏寿郎の手がみくりの手首を掴んで来て
更に距離を詰めて来られれば
後ろか壁なので 彼と壁の間に
挟まれて押さえられるだけで
手首を掴まれた腕の上から
杏寿郎が自分の身体で押さえられるから
ゾクゾクと背筋が震えるのを感じる
自由を奪われている事と
抗う事を許されないと言う事
支配…されている…事に
自分の芯が震えているのを感じる
ち…ぅ 唇 その物にキスをするのでは無くて
唇の端の 口角の辺りにキスをされてしまって
ぺろ…っと 下唇を舌で舐められる
ちぅ…と唇の全体にされない
焦らす様なキスを繰り返されて
触れる唇は この上なく優しいのに
腕の自由を奪ってる手の力は確かな強さで
私に拒むのを許しては無くて
はぁ…と 自分の口から
漏れる吐息に熱が帯びて来る
「みくり、…キス、するがいいか?」
そう 今度は ニュアンスを変えて
杏寿郎がこちらに向けて問いかけて来て
ちぅ ちゅ…っと何度も口角に
何度も短いキスを繰り返すと
今度は唇の全体に唇を
圧を掛けてグッと押し付けられる
スルスルと背中に杏寿郎が
手首を掴んでいる方じゃない手を
回して当てて来て
後頭部を杏寿郎がその手で支えて来て
両手を掴まれて引き寄せられて
後頭部を手で支えられて
唇の全体を覆う様にキスをされて
ちぅ…っと 唇を唇で挟んで食まれる
「んッ…ふ、はぁ…ぅ、ん」
食まれて 唇を吸われて
角度を変えながらキスを繰り返される
後頭部を支えている 杏寿郎の手が
項に降りて来て ぐっと指で項を押されて
ビクッと反応して身体が跳ねる
「んんっ…、はぁ、…ん、杏寿郎…ッ」
「みくり、…ふ…、はぁ…」
項を押して来るその手が
スルスル…っと項から手が降りて来て
脊柱をそのまま下って
腰の所の窪みでその手が止まると
ググっと圧を掛けて 腰に当てた手で
杏寿郎が温めながら揺すって来て
「んやぁ、はぁ、…ん、あぁ、ンんッ」