第80章 そうだ、和歌山へ行こう! 中編 お相手煉獄杏寿郎 現パロ
自分の事を言われてるんじゃないかって
自分は大学の中に居場所なんて
無いんじゃないかって
優しく声を掛けてくれる唯花ちゃんと
その他の あっちの繋がりにしか
自分の居場所がない気がしてたから
篠田と付き合わされる様になって
行ってなかったバーベキューも
私が気落ちしてるのを見た
篠田の方から 遊んでおいでって
言ってまた顔を出すようになったんだけど
それまで バーベキューで一緒になっても
話しなんてほとんどして無かったのに
その辺りからだな 杏寿郎が
大学でもバーベキューでも
こっちに話をして来る様になったのは
「だから、割とあの当時俺が
派手に遊んでたと言うのに関しては。
俺も否定はしないがな?代わりの物で
自分を納得させようとしてたんだろうがな。
だが、結局納得は出来なかったしな。
だから、宇髄先輩の言葉を倣う事にしたんだ」
前に水無瀬島の小さな無人島で
水上バイクをレンタルして遊んだ時に
杏寿郎があっちのスタッフの人と
話していた事を思い出してしまっていて
「君にそう言う相手が居ると言うのは
知ってはいたが、そのまま始める事も
しないで、終わるよりはってな。
略奪とか、当たって砕けると言うよりは…」
「こっちが、根負けして首を縦に振るまで
持久戦を決め込む事にしたって事?」
「だが、今、俺の目の前に
奥さん、君が居るのは、俺があの時に
それを諦めずに続けた結果だろう?」
はぁ~っとみくりがため息をついて
「そんな事するの、杏寿郎位だよ」
「どこの口がそんな事を言うんだ?
みくり、少なくても
渡辺君も、奏さんも君を愛して居ただろう?
その形はどうであれ、黒瀬だってな。
君はそうされて俺以外にも
愛されて置きながら、自覚が無さ過ぎる」
ズイっと距離を詰められて
そのままその分彼との距離を
無意識に自分が取っていて
彼のこちらに向ける視線を見ていると
自分の本能が危険だと言う気すらして
「君は俺の奥さんだろう?
余り俺を、不安にさせてくれるなと、
そう言った所で、結婚してるのに
何を言うんだと俺に言う気か?」
「でっ、でも……ッ、杏寿郎だって、
唯花ちゃんとかそれ以外の子とも
大学の時付き合ったりしてたじゃん」
そう反論してみるが
それを引きあいに出した所で
杏寿郎は納得しそうにないけど…