第80章 そうだ、和歌山へ行こう! 中編 お相手煉獄杏寿郎 現パロ
窓の外を見ると
ライオン達は
雄は雄だけで2匹寛いでいて
雌は雌だけの塊になって寛いでいた
「あ、そうだ、ライオンも
ハネムーンするって知ってた?
ライオンは繁殖の時期になるとね、
2頭だけでプライドの外に出てね
2頭だけの時間を過ごすの」
「ライオンも新婚旅行するのか、
知らなかったな。そうなのか、
ライオンも夫婦水入らずを過ごすんだな」
「でも、現実は甘い
ハネムーンじゃないんだけどね」
そう言いながら みくりが
窓から見えるライオンの雄と雌を交互に見て
それから杏寿郎の方を見て来ると
「ライオンのハネムーンの、
期間は大体1週間くらいだよ」
「その辺りは、人間の新婚旅行と同じだな」
「ライオンのハネムーンは、
ご飯も食べずに歩き通して、
歩きながら途中で交尾してそれを
雌が妊娠するまで繰り返すんだって。
ライオンは共同で子育てするから、
プライドの中の雌の発情期も同時期で、
ハネムーンから帰ったら別の雌とすぐに
ハネムーンに出発ってなるらしいよ?」
ちらっと ゴロゴロと寛いでいる
ライオンの雄を杏寿郎が見ると
「ライオンのハネムーンは、
中々に過酷なんだな」
「空腹で餓死したり、
雄も狩りをしたりする程には
命がけみたいだよ?ハネムーン」
人間で良かったよねぇと
みくりが笑っていて
汽車の形の車での
サファリゾーンの旅は終わって
元の場所に戻って来る
「さ、このまま流れの通りに進んで行く?」
「だが、そろそろお昼になるな。
どこか適当にレストランに入るか?」
何処にするかと聞かれて
杏寿郎が園内マップを広げて見せてくれる
まぁ多分どこで食べても
テーマパーク価格で
テーマパーククオリティなんだろうな
ここに限ってじゃないけど
テーマパークで凄い美味しいって言うのって
出会った事ないもんな
「じゃあ、フードコート行こうよ。
それぞれに食べたい物食べられるしね」
室内遊園地の様になったエリアの中に
フードコートがあって
それぞれに好きな物を頼んで
設置してある外のテーブルで杏寿郎はカレーを
私はふわふわのオムライスでお昼にした
お昼ご飯を済ませて
広い園内をまた歩き出す
「イルカ観に行くか?」
「イルカ?アドベンチャーワールドは
パンダも有名だけど、
イルカのショーも有名だよね?」