第80章 そうだ、和歌山へ行こう! 中編 お相手煉獄杏寿郎 現パロ
スッとそっぽを向いたままで
みくりが杏寿郎の方に手を差し出して来て
杏寿郎がその手を握った
「でも、子供がある程度大きくなっても
デートしたり、えっちな事したりしてる
仲良しな夫婦になるのも、悪く無いかもね?」
「そうか、分かってくれるか?
流石は俺の奥さんだな。
そう言って貰えると嬉しいな」
若干のお互いの解釈に相違がある気がするが
その辺りはあまり深く考えない事にした
パンダのエリアの近くにある
汽車の形をしたサファリゾーンを
約25分で巡る車に乗るべくに列に並ぶ
さっき象の所でライオンの話は
ライオンの所ですると言っていたから
みくりの普通の解説にはない
ちょっとコアな動物の話が聞けるだろうが
ギュッと杏寿郎と繋いでいた手を
みくりが握って来て
「アレ、可愛いね、あの前の子が
首から下げてるやつ、パンダの形の
ポップコーンバスケットかな?」
そう言われて 周囲を見ると
首からパンダを下げた子供の姿を
ちらりほらりと見えるな
「もしかして、欲しいのか?」
「パンダのポップコーン食べたい、
ねぇ、売ってるの、見つけたら買っていい?
キャラメルポップコーンあるかな?
キャラメルポップコーンがいいなぁ~」
「俺は塩味がいいがな、
キャラメル味は甘いだろう?」
ポップコーンを買うか買わないのかの
話をしていると丁度汽車型の車が到着し
コロナの対策で
1グループが1列のシートらしいので
横に詰めれば 4~5人は乗れそうな
ベンチシートに2人でゆったりと座った
シマウマやシロオリックス
エランドやシロサイなどの草食動物の
エリアを汽車は走ってそのまま
物々しいゲートが2重になっている奥の
肉食動物のいるエリアに進んで行く
「俺の中のイメージはライオンの雄は
グダグダしてるイメージだがな。
確か、ライオンは雌が狩りをするんだろう?」
「ライオンの群れの話ね、ライオンは
プライドって言う単位で生活してるんだけど。
プライドには雄は1~3頭居るんだよ。
雄が沢山居るほど、大きな群れになるんだって」
「雄が複数いると、争いにならないのか?」
所謂ハーレムの様な物だから
雌の取り合いに雄同士でなりそうだが
「プライドに複数の雄が居る場合は
その雄同士は兄弟なんだよ。
因みに、雌の方は一生を同じプライドで過ごすの」