第80章 そうだ、和歌山へ行こう! 中編 お相手煉獄杏寿郎 現パロ
「いや、怒るも何も…腰はダメッ。
杏寿郎は、私が、腰…弱いの知ってるでしょ?
杏寿郎が、したんだよ?腰でこうなる様にぃ」
そう涙目になりながらみくりが
不満をこっちに訴えかけて来るが
そんな事をこちらに訴えた所で
腰はめちゃくちゃ感じますと
宣言してるだけだとは気が付かないんだろうか
「全く、君は…俺を無意識に
煽るのに掛けては天才だな。
こんな所でこうなったら、
どうしてくれるつもりだ?」
そう言って 例の金のお守りの
紐を引いて見せて来るから
「杏寿郎が、変な所でえっちな
スイッチ入るのが悪いんでしょ?」
こっちはそんな意味で言ってないと言うが
この無自覚ぷりはどうにかならんものか
「君が悪いだろう?どこそれ構わず
俺を煽って来るのが悪い」
そんな良く分からない
喧嘩なのか言い争いなのか
夫婦喧嘩は犬も食わぬとは言うが
喧嘩にもならない様なそんな物ではあるが
そんな事をしている間に 開園時間になって
並んでいた待機列が動き出して
ドンドンと園内に流れ込んで行く
入場ゲートのある エントランスドームは
USJやディズニーランドもそうだが
大きな屋根付きのエリアで
左右には多くのスーベニアショップが並んでいる
「あっ、噴水がある、って、ちょっと待って」
ドームの屋根に覆われたエリアの真ん中に
大きな円形の噴水があって
小さな子供達がその周囲に
妙に集まっていると思って居たら
みくりも同じ様にして
その噴水に吸い込まれて行って
「見て!杏寿郎、噴水にペンギンが居るよ」
「いや、いくらなんでも噴水にペンギンは
あ、いや、居るな、うん、居たな。ペンギン」
噴水に居るだけあって
変な囲いが無い分ペンギンが近いな
「これ、登れないのかな?
そんな高い壁じゃないけど、逃げないのかな?」
「その辺は計算して
出れない様に水量決めてるんじゃないのか?
ここからペンギンが逃げ出して、
その辺をうろちょろしてても困るだろう?」
そのまま まだペンギンを見たそうにしている
みくりにまた帰りも見れるからと
その場から移動させて
人の流れて行く方の流れに沿って
エントランスドームを抜けていくと
アジアゾウが出迎えてくれる
「象だ、象が居るよ。
あ、そうだ、象の雄ってね、
50代が一番モテるんだってさ」