第80章 そうだ、和歌山へ行こう! 中編 お相手煉獄杏寿郎 現パロ
「50代?人間なら壮年期だろ?
そっちの機能的には衰える頃じゃないのか?」
「象は、15歳ぐらいから繁殖できるらしくて。
マスト期って言う、雄としてのね魅力がね
溢れる様になる時期が来るんだけど。
その時期が、安定するのが35位らしくて。
ピークになるが50代らしいよ?」
「要するに、象は50代がピークなのか。
ん?象はかなり長寿だったりするのか?」
杏寿郎が象を眺めている
みくりの背中に向かって声を掛けると
「象の平均寿命は75歳位だよ」
「だったら、象の50代はリアルに
人間の50代って考えても無理は無いのか」
「それに、象の群れって雌の集団だからね?
群れのリーダーって雄のイメージだけど
象の群れのリーダーはおばあさんなんだよ。
自分の娘達、叔母さん、孫たちとかね。
雄の象は繁殖できる年齢くらいになったら
群れから出るからね」
[その辺りは、近親婚を防ぐための
動物の本能的なものだろうがな。
象もライオンの群れみたいな
雄1匹に雌が複数だと思ってたが…」
「ああ。プライドの話?
ライオンの群れはプライドって言うんだけどね。
あの良く言う様な、プライドが
高い人だとかのプライドじゃないよ?
ライオンの群れの単位をそう呼ぶんだよ。
ライオンの話は、またライオンの場所でするね」
まぁ当然の話だが
さっきのみくりの話していた
象の発情期の話やら性的なピークが50代なんて
そんな話は ここのある
象の説明書きには当然に無いわけであって
数歩前を歩ていたみくりが振り返って
「杏寿郎はさ、ライオンぽいよね?見た目」
「ん?それは俺のこの髪の癖と
髪の色の所為か?」
そう言いながら杏寿郎が
自分のライオンの鬣の様な髪に触れる
そのまま象のいる場所と馬がいる場所を抜けると
ジェットコースターが見えて来て
遊園地のあるゾーンが見えて来る
リスザルやフラミンゴ カピバラや
マーラなどの小型の動物がそのエリアには
遊園地のアトラクションと一緒に点在している
「チンパンジーや、
ワオキツネザルもいるんだな」
「チンパンジーは顔剥がされる話しか
思い出せないからヤダ、でもそれは
その被害者の友人のチンパンジーの飼い主が
チンパンジーを興奮させるような
成分の薬を飲ませてたらしいけどね」
杏寿郎がチンパンジーの檻を見上げる