第79章 そうだ、和歌山へ行こう! 前編 お相手煉獄杏寿郎 現パロ
ふぁ…と そんな話をしている合間に
みくりが大きなあくびをして
「そろそろ、寝るか?みくり
早めに休むつもりが遅くなってしまったな」
早めに休もうとベッドに入ったのに
結局 またしてしまって
その後話をしていたから
寝る時間が遅くなってしまっていた
よしよしと眠たそうにしている
みくりの頭を撫でて
「おやすみ、俺の可愛い奥さん」
「…ん、…おや…す、…みぃ…、…」
半分寝ながらそう返事を返して来て
すぅ…すぅと規則正しい寝息を立てて
眠ってしまった みくりの額に
おやすみのキスをして
満たされた気持ちで狭いベッドに潜り込んだ
ーー
ーー
ーー
あの後 してから
裸のままで寝ちゃってたから
夜中に肌寒くて目が醒めて
「…寒っ…、そっか、裸のまんま…ッ」
気密性の高い建物だから
外気温の影響は受けにくそうだけど
流石に夜中は冷え込んでいる様で
布団に潜り込んだままで
ベッドの頭元にあった
エアコンのスイッチをオンにする
しばらくすると
部屋が温まって来た様で
みくりが覚悟を決めてベッドから出ると
部屋の備え付けのパジャマを
下着も着けずに身に纏って
もぞもぞと杏寿郎が寝ている
ベッドに潜り込んで
杏寿郎で暖を取る様にして自分の身を寄せる
「何だ?パジャマ、着たのか。
裸じゃ寒かったのか?」
「ごめん、起しちゃった?
杏寿郎は?着とかなくていいの?
エアコン付けたけど、風邪引いちゃうよ?
引いても良いけど、移さないでね?」
半分 眠ったままで話しかけたが
みくりの言葉でハッと目が醒めて
ああ そうか 妊娠してたら
風邪を引いても 簡単に薬飲めないからか
「俺も風邪を引くなって事か、
俺は、産まれてこの方、自慢じゃないが。
風邪らしい風邪も引いた事が無いんだがな」
「男の子の方が出生率高いって知ってた?
その分、男の子の方が、
小さい頃の死亡率も高いんだけどね。
別にこれは現代に限っての話じゃなくて、
昔からそうなんだけどね?」
「そうなのか?」
「昔高校の生物の先生が言ってたけど、
免疫に関する情報は性染色体のXの方に
乗ってるから、女性はそれを2本持ってるから
病気に強いんだってさ、今は医療が
進歩してるから、死ぬなんてそうそうないけど」