第79章 そうだ、和歌山へ行こう！　前編　お相手煉獄杏寿郎　現パロ

そんなやり取りをしてる間も
車はドンドン阪和自動車道を南下して行く

泉佐野を抜けて紀ノ川に入れば
大阪から和歌山県に入る

「もう、この先は和歌山だな」

「てか、この前にLINEし始めてから
杏寿郎さぁ、成瀬さんと仲良し過ぎない？」

「何だ？俺が成瀬さんと
仲良くしたらダメなのか？」

この変わり様は何なんだろう？
前にネモフィラパークで会った時とは
杏寿郎の成瀬さんに対する態度が
変わり過ぎてる気がするんだけど

「彼は、君を自分の会社に引き込めないから
俺を説得して口説く方にする方向に
シフトチェンジして来て。俺が
それに応じないなら、うちの会社毎
買収する様な勢いだったがな？」

そう運転をしながら
杏寿郎がこちらに言って来て

さらっと当然な感じで言ったけど
割ととんでもない無い様な気がするけど
でも成瀬さんだったらするかもって
思えて来るからなぁ　なんか

「成瀬さんだったら、
しそうな感じするけどさぁ」

「俺だけじゃなくて、伊黒と
不死川と木崎先輩も引き抜く気らしくてな。
俺は、条件として竈門君も一緒に
ヘッドハンティングして貰いたいんだがな。
そうすれば、漏れなくあの２人も来るだろうしな。
それより、気になる事があるんだったら
荒木さんにあれこれ聞いてみたらどうだ？」

確かに出産を控えてる荒木さんだったら
妊活の事とか妊娠中の事とか
出産もするからその事とか
コロナの今のその辺りの
別の産院の話も聞けるかも知れない

「里帰り…分娩、する気はあるのか？」

「それは…、するなら、多分…」

「中条のあの片山の家の方だろうが。
まぁあの家なら、君のお母さんも
君と子供の顔も見に来やすいだろうしな」

「それは、地元で出産考えてる
真希ちゃんとかに聞いたら、田舎だから
噂は色々と評判と言うか、聞けるとは思うの。
でも、真希ちゃんと荒木さんに
LINEしてちょっと聞いてみようかな？
もしかしたら、真希ちゃんも
妊活してるかも知れないもんね」

そう言いながらLINEをしようとして
みくりが自分のスマートフォンを開くと
上司からLINEが来ていて

「杏寿郎、総務の人がね
私と杏寿郎の有給の申請日数が違うから。
間違いだと思って、私の方の日数を
１日伸ばしてくれてるらしいよ」

月曜日に連絡しないとと思ってたけど