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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第20章 惣菜屋さんと煉獄さん 中編 お相手:煉獄杏寿郎


「そうして、逃げられても困ります。
こちらも慈善事業ではないので。
どうです?即金が不可能なら。
このみすぼらしい店を売りに出しますか?」


みすぼらしい…?

確かに古い 小さな店だけど

この店を 売るのは…できない

ここは父さんの店だから


「せめて……1日、お待ち頂くことは?
私は、貴方方から逃げたり、
隠れたりも致しませんので、せめて……」


「いいでしょう…。
まぁ今日は時間も遅いので、
今からお金の工面も難しいでしょうから。
貴方も、手の施しようもないでしょうし?
丸1日、ご猶予をお与えしましょう。貴方は
嘘をつく方ではなさそうなので。特別です」


では 25日にまた改めてと

そう男はにこやかな笑顔で言うと
みくりに頭を下げる


「ほら、帰りますよ」


後の2人を引き連れて去って行った

3人の男達の姿が見えなくなって


その場に一人 残される

へなへなとその場に
膝の力が抜けて崩れ落ちる様にして

ペタンと 座り込んでしまった


正直 このまま……強引に


吉原に連れて行かれると

そう思ってた

そうされるかと思ってたから


それに関しては 良かったんだけど


意外に極悪人…とまでも
行かないのだろうか?

とにかく
話が通じる人で 良かった


それも 良かったけど


だけど……

一体 どうしたら……

25日までに250万は…


用意は出来ない どう考えても…


店を売ったら?とトキ叔母さんはきっと

言ってくれるだろうけど

そもそも この古い店に 
買い手が早々に付くかどうかも…

正直
店を売ってお金を工面すると言うのも

あまり現実的ではない…が


それこそ この店まで
自分の都合で手放してしまったら

私は 亡くなった父に顔向けが出来ない……


考えた所で
解決策も見当たらず

その場に座り込んだままでいた
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