第78章 ピックアップ御礼 秋と言えば…? お相手:煉獄さん現代パロ
俺の昼間のあの様子を
知ってるんだから
俺の言ってる事とやってる事が
噛み合ってないと言いたくなる
みくりの言葉も分らなくもないが
例えば 今も彼女の握ってる
その手の中に彼のボタンが入ってるのだろうと
そう思うだけでそれはそれで
また嫉妬の感情を刺激されてしまいそうだしな
「彼は、君を泣かせすぎるな」
ギュッと身体を引き寄せられて
今は気温も下がって来てて
日が落ちれば肌寒い時期だから
上着も着ないで話してたから
身体も冷えてしまっていて
「身体が冷えてる。
中、戻ろうと言いたいが。
その前に、キスしてもいいか?
あっちにはしばらく酔い醒ましに
夜風に当たって来ると言ってある」
少々遅くなっても良いと言われて
そのまま彼のキスに自分を委ねる
「ダメだろう?身体、冷やしたら…」
ギュッとそのまま
杏寿郎に抱き締められて
元々杏寿郎は体温高いけど
こうしてると中で飲んでたからなのか
杏寿郎の体温を感じて居て
「中で温かい物でも飲むか?戻ろう」
「嫌」
立ち上がろうとしたのを
逆に引き戻されてしまって
「杏寿郎がいい」
「熱くなり過ぎるかも知れないぞ?
それでも、いいのか?」
「それでも、いいから。
もっと、キスして欲しいの」
「だから…ッ、どうにもできない状況で
煽るのは止めてくれって言ってるだろう?
もどかしさで歯痒くなるだけだ。
奥さんの煽り方…は、大概だからな…ッ」
煽ってる自覚が全く無い本人は
煽ってないと言いたげな顔をしてるが
場所が場所でさえなければ
このまま抱いてしまいたいと思う程に
情動を憶えてしまって居るのにだ
「煽ってなんか…ない…よ?
ただ、私は…、杏寿郎に…んむっ」
喋るなと言いたげに口を塞がれてしまって
それ以上は何も言うなと
静かにのジェスチャーで言われると
口を塞いでいた手をそっと
杏寿郎が除けて来て
手の平でなくて 唇で口を塞がれる
口の中に入って来る彼の舌が
熱いと感じてしまって居て
トロトロとその熱に口の中を溶かされる
「んっ、…んっ、んぅ、ん…っ」
キスだけで そんな
くぐもっていても甘い声を出されたら
こっちも堪ったもんじゃないからな
「続きは夜だな?しないには
しないつもりだが…俺を煽った分の
落とし前は付けてもらうからな?君に」
「え?え?何ッ?落とし前っ」