第78章 ピックアップ御礼 秋と言えば…? お相手:煉獄さん現代パロ
「俺は、何かを始める事に
遅すぎる事は無いと思うぞ?
こっちの家もいいが、あっちの家にも
顔を出してもいいんじゃないのか?」
「弟がね、結婚式に出れなかったから。
ちょっと、気にしてるみたいでね。
弟ね、あの時高校の寮でコロナが出てて。
弟の友達もコロナだったらしくて、
弟自身も熱が出たりとかしてたけど、
抗原陰性だったみたいで。それでも
熱が下がらないからって再度
抗原検査しても、陰性で。
PCRで陽性でちょっとだけ
入院してたりもしてたんだけどね?」
みくりの弟は県内の全寮制の
高専高校に行って居るらしく
みくりの父が建築関係の仕事に
関係する仕事をしている影響で彼も
将来は建築関係の仕事を目指して
勉強をしているそうだ
「その弟とは、LINEでもしてるのか?」
「うん、してるけど?弟とも。
弟に会おうと思ったら今度は冬になるけどね」
そんな話をしている内に
俺の中のさっき感じて居た感情も
落ち着いて来ては居たが
コスモスの迷路を抜けて
メインの会場の方に向かうと
そっちの会場にも出店のブースがあって
地元のステーキハウスが
中条牛のステーキ串を売って居たり
石窯で焼いたミニサイズのピザもあり
渡辺酒造のクラフトビールを片手に
観光バスで来ているお客さん達が
中条市の味覚を楽しんでいる様だった
「車じゃなかったら、楽しみたい所だがな。
君が気になるのは、
ビールの方じゃないかも知れんが。
ああ、ノンアルコールビールもあるんだな」
ああ そうか奥さん
前にネモフィラのイベントの時に
妊娠してたから
奥さんの為に作ったのかも
ノンアルコールのクラフトビール
「ねぇ、杏寿郎」
『みくり先輩ッ』
ブースの中で抱っこ紐で
赤ちゃんを抱いて
ビールをお客さんに提供していた
渡辺の奥さんの方がこちらに気が付いて
ブースの中から慌ててこちらに出て来る
「先輩、前のネモフイラの時も
こっちに帰って来てたって後から知ってッ。
私っ、先輩とずっと、話したかった事あって」
そう言えば あの屋上キスの女じゃなくて
こっちの子と結婚したんだったらいいと
みくりが言って居たな
「辺の事ならいいよ?私に気を遣わなくても
千咲ちゃんの所為じゃないし、私は
千咲ちゃんがずっと、辺の事
好きだったのも知ってたから、だから」