第78章 ピックアップ御礼 秋と言えば…? お相手:煉獄さん現代パロ
「NICUって新生児の集中治療室で
働いてる友達が居るけど。
日本での最小の記録は268グラム。
世界だと、シンガポールで212グラムの
赤ちゃんが退院したってニュースで
やってたらしいよ?」
「にっ、212グラム???
それは小さすぎないか?」
「って話を、その子が、丁度
このハンバーグと同じ位だねって。
びっくりドンキーで200グラムの
ハンバーグ食べながら言ってたけど?」
びっくりドンキーのハンバーグは
俺は300グラムの方を注文するが
それよりも小さいと想像すると
何とも言えない気分になって来るな
「でも、大きさもある程度は大事だけどね?
日数の方が大事だって言ってたよ?その子が
正期産の時期までは、一日でも
長く、お腹の中に居る方がいいって。
その病院の産婦人科の医者が言ってたって。
赤ちゃんの身体の機能が、外界での
生活に適応出来るほどに成熟するのが
その正期産の時期なんだってさ」
「酷く、詳しいな。あの俺が前に
買ってたあの本に、そこまで書いてあったのか?」
ううんとみくりが首を横に振って
久しぶりにその看護師をしてる子から
LINEが来てハンバーグ200グラムの話をしたら
さっきの話を教えてくれたそうで
「だから、赤ちゃんは準備が出来たら
自分が決めたタイミングで出て来るから。
杏寿郎は、急かさないであげてね?
と、言ってもまだ出来ても居ないけどさ」
「まぁ随分と、回りくどい説明までして置いて
俺に急かすなと言いたかったのか?君は」
杏寿郎が歩いているみくりの
歩く先の進行を妨げる様に
縛って束になって居るコスモスを引き寄せて
その行く手をコスモスに阻まれてしまう
「だって、そうでも言わないと
誰かさんが、お腹に向かって毎日
早く出て来いって言いそうだからさ。
何となくだけど、私の勝手な
イメージだけど杏寿郎しそうだもん。
うん、する、しそうな感じする。
そんな風に毎日急かされたら、
急かされる方が、可哀そうでしょ?」
「何だ?みくり君はそんな未来でも
タイプリープして見て来たかの様に言うんだな?
赤ちゃんだって、毎日頑張って
成長してるんだから、とでも
言われた様な気分だがな俺は。
早く会いたいと思うものじゃないのか?普通は」
「あの本にあったかは知らないけど、
計画分娩って言うのもあるんだよ」