第78章 ピックアップ御礼 秋と言えば…? お相手:煉獄さん現代パロ
「で、俺はこの辺りかこっち、
それかこの辺りがオススメなんだけどさ。
お前は、どの辺りがいい?家の場所」
明らかにみくりの顔が
イラっとしてたので
まぁみくりからすれば
スタンプラリーの紙にスタンプ押して欲しいと
言ってるのに長々と土地の話されたから
イライラしてるんだろうが
「だからっ、私はこれにスタンプ
押してって言ってるの。
家の話は知らない。まだ、主人とも
何も具体的には相談してないもん。
候補地として中条もいいかもね、って
程度にしか相談してません。
この前、一戸建てに
引っ越ししたばっかりだし、
数年はあっちだから」
「え?でも…っ」
多分 俺が思うに西井君の方は
成瀬さんからもう家さえ建てば
すぐにでも 戻って来るよって
風にでも言われて 家の場所の
候補地を急いでピックアップして欲しいとでも
要望を受けたんだろうな
まだ話をしたそうな西井の手から
スタンプをもぎ取ると
ポンとそのスタンプを
コスモス迷路と書かれている枠の中に押した
迷路に使われているコスモスは
大人の背の丈よりも高い位で
「随分と迷路に使われてるコスモスは
背が高いんだな。背の高い品種とかあるのか?」
自分の背丈ほどのコスモスを見て
杏寿郎が問いかけて来て
「ああ、コスモスには2種類あって、
早咲きと遅咲きがあるんだけど。
こんな風に大きくしたいのなら、
遅咲きの品種を早い時期に捲くと
こんな風に背が高いコスモスになるし。
逆に地面に近い場所で咲かせたいなら、
夏の終わりくらいに捲けば、
背の低いままで花をつけるコスモスになるよ」
「そうなのか、こんな風に育つのは
品種と種まきの時期に寄るのか。
なぁ、みくり。だったら、俺が…」
その背の高いコスモスを見上げて
それから何とも言えない笑みを浮かべて
杏寿郎がこちらを見て来るから
「あのねぇ、杏寿郎の
言いたい事は何となく~に、分かったけど。
それはあくまでも、コスモスの話であって。
人間には適応されないからね?
タイミングを遅くしても
赤ちゃんは早く産まれないからね?
それに、早く産まれすぎても困るでしょ?
今は、早く産まれすぎちゃっても。
低出生体重児が生存できる
限界の体重はドンドン記録を更新してるけど」
「それだけ、日本の医療技術が
進歩してる証拠じゃないのか?」