第78章 ピックアップ御礼 秋と言えば…? お相手:煉獄さん現代パロ
「っと、小野寺。
そうそう、俺も仕事頑張ってるの。
成瀬さんから聞いたけど、こっちに
その内に家建てるんだろう?
お前の家をさ、建てるのに、
俺の家の所有してる土地でさ、
地価の高いいい場所ないかって言われてさ」
あ これ 成瀬さんに
後で文句言われるな 西井のおバカは
昔から言わなくていい事言っちゃうからな
相変わらずで安心した
東大卒の家が地主の公務員の勝組なのに
「ああ、そうか、確か西井君の家は
地主だったか。成瀬さんも地主だっただろう?」
「中条市の土地は、ほとんどが元々は
成瀬さんの所か、西井君の所の土地だからね」
そう杏寿郎が西井に言うと
とある歴史上の有名な武将が
家臣として仕えていた
成瀬の家と西井の家それぞれの家に
この中条市の土地を東西に分けて
褒美として与えた物だったらしく
西井の家が管理していた土地の一部は
今の下条市の前の下条郡になる部分が
成瀬の家が管理していた土地の一部は
今の上条市になる部分があって
それぞれの土地をそっちの市に渡す時に
別の土地と引き換えに明け渡した場所があるが
10年ほど前にその両家の所有してる
山林の土地に高速道路が建設されたので
成瀬さんの家と西井君の家にはかなり
纏まった金額が舞い込む事になったらしいが
その話を言わなくていい事を言う西井君が
高校時代に大きな声で言って居たのは
目の前の彼が頭が良いのか悪いのか
こっちも疑いたくもなるが
両家の事を高速成金とか
言う人が居ない訳でもないけど
西井君の家は代々頭のいい家系で
地元の政治に関わる人間を多く輩出してるから
成瀬さんの家と共にこの中条市に置いては
発展の意味でも深く関わって居る家の子孫な訳で
「今は、煉獄になってるけどね。
それはいいけど、スタンプ押してよ」
そう言って中条市の地図が
そのスタンプラリーの紙には載ってるから
西井がその地図の上を指でなぞりながら
それぞれの土地の地価と
ハザードマップとの重ね合わせた関係性と
日照時間とか積雪量とか騒音や
教育や医療施設との兼ね合いも兼ねての
オススメの土地を説明して来て
こんな風にぼんやりと抜けてそうに見えても
やっぱりその話を聞いていると
西井君の家は代々に
地主をして来てる家なんだなと
成瀬さんも彼に新しい何かを建てる
土地の候補地選びを任せてるらしい