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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第4章 外と中 お相手:煉獄杏寿郎


「なら、俺が手伝おう」

そう言って伸ばしてきた手を
みくりがピシャンと叩いて

「自分で脱げますから!結構です」

「そうか、遠慮はいらんぞ?」

「いいですから」

怒りながらみくりが自分の着ていた
矢絣の羽織を脱ぐと
火の当たる場所へ広げた

上の隊服もそのまま脱いで
シャツ姿になる

「髪が、随分濡れているな」

とは言えども
拭くものも何もないのだが……

ヒタッと杏寿郎の手が
みくりの頬に触れて

「冷たい……な、
こんなに冷えてしまって」

「杏寿郎さんこそ、指先冷たいですよ」

彼は体温が高い方なので
いつもはこんなに
冷たい指先はしていない

ギュッと包むように抱きしめられる

「こうしてれば、
ちょっとはマシになるんじゃないか?」

「それはそうかも、しれませんけど……」

「みくり……」

名前を呼ばれて
頬に添えられていた手が
顎に添えられてクイッと顎を引かれ

唇を重ねられる

重ねた唇の間から滑り込んできた舌が
みくりの舌にねっとりと絡んできて

「んっ、ふ、ん、…は、んっ」

「表面は冷えているが、
口の中は温かいな。
君の…体の中は温かそうだな」

口腔の中の温度が下がる状態なんて
そうそうはなったりは

ん?体の……中
って もしかして

「体の中って…もしかして……」

「君の中の話だが?」

さも当然のような
何か問題があるのかとでも
言いたそうに言われてしまって

異論は認めないと言う事だろうか?

「俺は、鬼を斬った後は
気が昂るが……君は違うのか?」

それは 違わない

戦いの興奮を脳が勘違いしてるんだけど
鬼を斬った後は 無性にそうしたくなる

「それは、否定は……しませんが」

「なら、決まりだ。
昂った気持ちも抑えられるし、
暖も取れる!一石二鳥だな!」

と嬉々とした表情で言われてしまって

「でも、こんな所で……」

あまりここで横になりたくはない
下が悪いし汚いし痛そうだ

「おいで、みくり」

名前を呼ばれて
杏寿郎がここだと言いたげに
自分の膝の上を叩いた

ここに座りなさいと言う事だろうか

あぐらをかいている
杏寿郎の膝の上に

足を開いて乗るのは 気が引けたので 

自分の足は片側に揃えて
杏寿郎の膝の上に座る

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