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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第4章 外と中 お相手:煉獄杏寿郎


ザァザァ と強い雨が降っている夜だった

私は 任務でとある山中に居た
鬼を数人の隊士と共に追っている内に
どうやらはぐれてしまった様だった

2体は斬ったが まだ残ってたはず…

まずいな……

ただでさえ 月もなく明かりのない中で

降りしきる雨は

当たっているだけで
体温と体力を奪っていく

雨が降ると
血の匂いも分かりにくくなるし

下手に動き回らない方が
いいかもしれない

ブルッ 身震いがして
みくりは自分の体を抱きしめた

隊服は暑さ寒さはしのげるが
濡れてしまえばそれも意味をなさない

寒い……

この状態で鬼に会うのも
あまり嬉しくはないな 

冷え切った体は
動きがどうしても鈍くなってしまうから

周囲の気配を意識を集中させて探るも

微かに人の気配を
少し離れた所に感じるだけで

鬼の気配は消えていた

ここから離れてしまったのか

それとも

誰かが倒してしまったのか

怪我をしてたら手当をしないと
その微かに感じた気配の方へ
暗い山の中を移動すると

岩肌に小さな横穴があり
私がさっき感じた気配は
そこの中の様だった

「誰だ?」

穴の奥から声が聞こえた

この声は……

「杏寿郎さんですか?」

「ああ、俺だが?君ひとりか?他の隊士は?」

「すいません、私だけなんです」

「こっちに来るといい」

杏寿郎に促されて 穴に入る

横穴は意外と広くて
立って進めるほどではないが
少し屈めば進めるほどだった

穴の奥に壁にもたれている
杏寿郎の姿があった

雨で濡れた服を乾かしていたのか
火を起こしていて
マントと上の隊服は脱いでいた

「あの、さっきの鬼は……」

「それなら、心配はない。
俺が倒したからな!」

「雨、止みそうにないですね」

「君も、服を脱いで乾かすといい。
濡れたままだと体が冷えてしまうぞ?」

頭から水を被ったようにベチャベチャに
なっていたみくりに杏寿郎が声を掛けた

「え、でも……」

「今更、恥じらうような……、
間柄でもないだろう?」

恋仲である彼とは
何度も体を重ねている訳なのだから

裸なんて見てない場所なんてないくらい

見られている訳で

彼が言うことも

まぁもっともではあるんだけど
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