第78章 ピックアップ御礼 秋と言えば…? お相手:煉獄さん現代パロ
その後は七輪で椎茸を焼いて食べて
てっきり俺もこの後は
持留さんの山女魚の管理釣り場へ
行くとばかり思っていたのだが
確かにまだお昼には早い時間だし
栗と黒枝豆と椎茸を食べたから
この腹の状態では 美味い物も
素直に美味いとは
感じられなさそうからな
みくりの親族に見送られて
車に乗り込むと
帰りにコンビニでパンツを買って来る様にと
あの祖母にまた念を押されてしまって
「私のは買い忘れても
きっと、あの部屋に残ってるよ」
離れの使っていた部屋には
自分の下着も残ってるはずだからと
みくりが訴えると
「やだぁ、みくりちゃんの
あのお部屋に残ってる下着は全部
高校生の時のでしょ?捨てちゃったわよ。
だって、今のみくりちゃんの
おっぱいに合わないじゃない。
ああ、キャミソールとかパジャマはあるわよ?」
「ああ、成程ね。それでね、
はい、了解しました、帰りに買ってきます」
そんな別れ方をして家を出て来たが
進んで居る方向は持留さんの
管理釣り場のある方角で
10分程でそこに着くが
そこから更に奥へ抜ける様な
割と細い道に車で入って行くから
「な、なぁ、これ、どこへ向かってるんだ?」
「ナビ見てて?」
そう言われてナビに目を向けるが
周囲には何もないのが
ナビの画面を見ても分る
大きな道路から外れた先は
段々と道はなだらかではなくなるし
山の中に入ってるから
周囲は昼間なのに薄暗いし
それから5分程走ると
別の舗装された道路に合流して
あの道は地元の人の使う抜け道の様で
山の斜面に合わせた道に出て
その場所には不釣り合いな大きさの
30~50台は停まれる駐車場に出て
車を止めるのかと思って居たら
更に山の方へ登って行く道に
みくりが遠慮する様子なく
細い道を上って行くから
「だからっ、みくり。
俺をどこに連れて行くんだ?」
「え?ここだけど?」
そう言って 外に立っている
日本の滝100選の看板を指差した
「あっちに車置いてもいいけど、
上にもあるからさ、狭いけど
まだ紅葉には早いから、置けると思うの
下の駐車場誰も居なかったから」
中条の滝
と言う日本の滝100選の滝が
この山の中にあるらしく
狭い10台ほどの駐車場に車を置いて
ここから15分程歩くと言われて
車を降りた