第78章 ピックアップ御礼 秋と言えば…? お相手:煉獄さん現代パロ
そう言いながら
みくりが家の建物と裏山の間の
低い木が 数本並んでいる土地を指差して
その途中に見えている
敷地の柿の木に重たそうに実が付いてるのが見えて
「ははっ、煉獄サン。柿はまだ早いよ。
家のは合わせ柿だから、渋柿ね。
そのままじゃ渋くてカラスも食べないよ。
富有柿みたいには食べられないから」
「でも、毎年、じいちゃんは
カラスの分って、高い所のは
取らずに置いといて12月になって熟して
ジュルジュルになったら食べてるけど」
「やだあれ、地面に落ちたら腐って臭いからっ
踏んだら滑るし。じいちゃんの栗取りに行こうよ」
「栗は、熊が食べに来るから早めの方がいいって」
「でも、うちのトコらは出ないじゃん熊。
市内では目撃情報あるけど、熊の。
その代わり、鹿なら沢山いるけど」
自分が世話をしてる栗だから
今日はみくりの祖父が
案内役に居たんだな
「俺が若い頃は、猟友会入ってたからなぁ。
山で鹿撃って、売ったりもしとったが」
害獣駆除の対象になるから
猟友会に加盟していれば
1頭辺りにつき 数万のお金が支払われるらしく
猟友会の所属するのにもお金がかかるから
放置して網を設置して
追い払うぐらいだと言っていた
電気柵で その周囲を覆ってあるから
「っと、大丈夫なのか?」
ひょいっと慎司がそれを跨いで行って
「ああ、大丈夫大丈夫。
夜間だけしか電気通ってないよ。
ここ、この機械で設定してあるから」
そう言ってタイマーの様になってる
部分を慎司が指さして言って
「杏寿郎はさ、知ってる?
昔それで地域で鹿をね、電気柵の
電圧を上げて捕獲してた所があってね?
それが本当なのか、嘘なのか分からなけど。
それで、断線して川遊びしていた
家族連れの父親が死んだって事件。
結局、その報奨金目当てに、その
川の近くの家の人が違法行為してて。
最後には、その電気柵をしてた家の人は
自殺しちゃったって事件があったんだけどね?」
「でも、実際に電気柵に触れて
感電したら、筋肉は電気で収縮するから
手が放したくても離せなくなるんですよ。
この事件は子供が感電して
それを助けようとして、父親が死亡してる。
成人男性の方が、筋肉量が多いから」
とみくりの説明に
辰巳が更に追加で説明をして来るが
「感電してる人を助ける時は…」