第78章 ピックアップ御礼 秋と言えば…? お相手:煉獄さん現代パロ
ちらっとみくりが
自分が高校生まで使っていた部屋のある
離れの方を見上げて見ると
もう そのつもりで
あっちの部屋の掃除をしてたのだろう
離れの部屋の窓が全開になって居たから
「ねぇ、杏寿郎…」
今回は泊りのつもりで来てなくて
何の用意もして来てなかったし
こっちに不安そうな顔をしながら
意見をみくりが求めて来るので
「前に来た時は、慌ただしく
世話になるだけなって、話らしい話も
してなかったからな。すいません。
一晩、こちらでお世話になっても
構いませんでしょうか?」
杏寿郎の言葉に
みくりの祖母が笑顔になって
少し離れた場所に居た祖父も
満更ではなさそうな顔をしていたので
「マジで?煉獄サン、よっしゃ!
後でスマブラ大会しよーぜ。
な?お前もするよな?辰巳」
「スマブラは出来なくもないけど…」
辰巳が渋る様な顔をして
みくりの顔をちらっと見て来て
「なぁ、煉獄サンは、みくりちゃんより
上手いでしょ?スマブラ。ってもしかして
ゲーム全然やってないの?俺さ、
みくりちゃんがまだこっち居た頃、
友達とスマブラ大会してたけどさ」
「もう、慎ちゃんスマブラの話はお終い」
「ちぇー、ケチぃ」
「んじゃあ、そろそろ行くか?」
そう祖父が声を掛けて来て
「長靴、煉獄さんの分と、
みくり姉の分、あそこに用意してるから」
杏寿郎が何かが気になったのか
風の吹いて来た方を方向を確かめて居て
「ああ。そうか、車を降りた時から
匂いがすると思ったら。金木犀か」
「ああ。そうだね、金木犀の季節だもんね。
うちの家には、あそことあそこに木があるから。
中条市の家なら、庭にどの家もあるから
どこに行っても金木犀の匂いがするよ?」
「と言うか、長靴に履き替えるのか?」
「煉獄さん足、大きそうだから
慎司のやつ、履いて。28センチのだけど。
長靴だから、実際のサイズより大きめだから」
この前は筍掘りとしいたけ狩りだったが
「今回は何をするんだ?」
長靴を履き替えると
トングとスーパーの袋を渡されて
「あっち、あそこに見えてるでしょ?」
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※金木犀の話※
私の居住エリアでは今年は
金木犀早くて終わっちゃったんですが
ここでは咲いてる事にして下さい