第78章 ピックアップ御礼 秋と言えば…? お相手:煉獄さん現代パロ
全国的に有名な藤の名所である
栃木にあるあしかがフラワーパークの話をしてきて
杏寿郎はじっとその藤の花を眺めていて
「何だろうな、藤の花を見ると…」
「藤襲山でも、思い出したとか?」
「藤…かさね…、ああ、そうか。
最終選別の時のあの山か…」
その時の記憶でも蘇って来たのか
杏寿郎が浮かない顔をしていて
「まぁ、今は藤の季節じゃないし。
そこほどじゃないレベルなら
そんな渋滞に巻き込まれなくても。
藤が見れる場所なら中条市にもあるよ」
藤の花の話をしてる内に
車は中条市に入っていた様で
「なぁ、こんな時間から営業してるのか?
家を7時半に出て来ただろう?
まだ、9時前だろう?流石に早く無いか?」
「いいのいいの、他にも
行きたい場所があるからさ」
そう言って最初に着いたのは
あの片山さん家のミニトマトの
みくりの母方の実家で
勿論前に筍掘りの同行してくれた
いとこの片山 慎司と辰巳が出迎えてくれた
「オイっす。おはようさんです。
みくりちゃん、お帰りぃ~」
「おかえり。みくり姉」
この二人は相変わらずの様だな
「ただいま、慎ちゃん、辰巳君」
そう言いながらトランクから
祖父とおじさんに渡すビールを
みくりが慎司に託して居て
「こっちは、辰巳君とおばあちゃんにね。
あそこの美味しいメロンパン。
色んなの買って来たから、冷凍してるから
好きなの皆で食べてね。あ、
あっち移したら、
クーラーボックス返してくれる?」
そう言って辰巳の方には
冷凍したメロンパンが入った
クーラーボックスを託して居て
先にビールを母屋に入って
運んで行った慎司が
こちらへ小走りで戻って来る
「なぁなぁ、みくりちゃん
今日、泊まって行かないかって
ばあちゃんが言ってる。
パンツだけ、コンビニで買えばいいじゃん。
煉獄サンのパジャマだったらさ
俺の使えばいいじゃん着れるでしょ?」
祖母にそう聞いて来いと
言われたのか一足先に
慎司が戻って来て
今日は家に泊まらないかと言って来て
「まぁ、何も無い様な田舎の家だけど。
部屋だけは沢山、余りまくるくらいあるから。
もし、良かったら、離れ使ってくれてもいいし」
慎司が来てから遅れて来た
みくりの祖母がこちらに声を掛けて来て