第78章 ピックアップ御礼 秋と言えば…? お相手:煉獄さん現代パロ
「うん、そうなの、忘れちゃっててさ。
さっき鮎の動画観て、思い出したんだって
え?あ、そうなの?うん、杏寿郎に
聞いてみる。そうか、そうだね。
それも欲しいかな?うん…」
通話中のスマートフォンを持って
みくりが杏寿郎の方に近付いて来ると
「ねぇ、杏寿郎、15日の土曜日って
何か予定ある?私ね、杏寿郎と一緒に
おでかけしたい所があるんだけどダメ?」
まぁ 気分転換にもなるし
まだ荷物の整理が全部済んでないが
そんな楽しみがあっても悪く無いか
「まぁ、そんな事だろうと思った。
別に荷ほどきなんて、何時でも出来るしな。
いいぞ?みくり。俺も丁度、
どこかに出掛けたいと思ってたからな。
それに今は、秋の行楽シーズンだろう?」
「うん、わかった。
ありがとう、杏寿郎。大好きぃ~。
ちょっと電話の続きッして来るッ!」
そう言って言いたい事だけ言って
こっちからの返事を待たずに
みくりが話をしに行ってしまって
それからしばらくして
ルンルンで戻って来たから
「楽しみだね、杏寿郎。
はぁ~、私も食べた事無いから
どんな味なのかな?黄金のイクラ」
黄金のイクラとみくりの口から聞いて
尺ヤマメの話を持留さんから聞いたのを
杏寿郎は思い出した
気まぐれクックでも
黄金のイクラを紹介してる動画はあったが
再生したままになっていた
鮎の新着動画にみくりが視線を向けると
「今のこの時期の鮎はね、
産卵する為に川の下流に移動するから。
今の鮎をね”落ち鮎”とか”子持ち鮎”って
呼ぶんだけどね。抱卵してるから
どうしても夏の時期みたいな、
あの胡瓜の様なスイカみたいなね
鮎の持ち味とも言える
特徴的な香りはね落ちちゃうんだけどね?」
と子持ち鮎について
動画の中でも説明されて無かった話を
みくりがして来るから
みくりは鮎が好きなんだと言う事は
よくよく理解したんだが
「ん?目的は黄金のイクラなのか?
それとも、子持ち鮎の方が?」
確か持留さんの所では
山女魚も鮎も養殖していたが
ううんとみくりが
首を左右に振るから
目的はどうもその2つだけに在らずの様だった
「15日、楽しみだね?杏寿郎」
そう嬉しそうに言って来るから
よっぽど楽しみなのだろうが
「あ、そうだ」
「何だ?みくり」