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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



「そこは後で良いだろう?」

「いやっ、一番洗いたい場所だから
ちゃんと…っ、洗わせて…?
ね?杏寿郎、すぐ…洗うから…こっちも」

もうすぐにでもあっちへ
行こうと言いたそうな
杏寿郎を制止すると
泡でそこを素早く洗って流した

杏寿郎は不満そうな顔をしていたが
仕事して戻ってるんだからダメに決まってる

バスルームを後にして
ダイソンのドライヤーで
杏寿郎が髪を乾かしてくれて

洗面所に置いてある
オールインワンゲルで肌を整えた

杏寿郎に手を差し出されて
その手に自分の手を重ねると
ギュッと杏寿郎に手を握られる

「なぁ、みくり」

「ん?何?杏寿郎」


「今夜の夕食は遅くなりそうだな?」

「それは、杏寿郎の所為なんじゃ…」


そのままベッドルームのドアに
杏寿郎が手を掛けて開くと
ベッドの上を指差して来て

「でも、その前に、
君のその口から、あれの言い訳でも
俺は聞きたいんだがな?」

杏寿郎のこの言葉に
みくりはハッとした

そうだ 杏寿郎のパジャマッ

いや パジャマだけじゃないっ

杏寿郎のパジャマと枕と枕カバーッ

洗濯機に入ったままにしてたんだった


二ッと杏寿郎が嬉しそうな笑みを浮かべると


「さぁ、可愛い奥さんの口から
どんな言い訳が出て来るか、楽しみだな~。
俺が日曜に出して置いた、パジャマを
どうして今朝洗ったのかについて、
詳しく君の口から聞きたいんだが?」

「あああっ、え、っと、それはっ、
んんっ、わっ、忘れてたんです!
洗濯する事を、忘れてた事を…忘れてたんです」

「ん~?聞こえないなぁ、みくり。
ヨルさんのモノマネはしなくていいから。
君の口から、君の声で、本当の事を
言ってくれないか?君は俺の奥さんだろう?」

みくりがベッドの上に上がると
ベッドの縁に無造作に置かれていた
洗濯が終わって柔軟剤の香りのする
パジャマをみくりが手に取って

腹話術の人形を操る様にして
自分の身体の上に
杏寿郎の洗濯が済んだパジャマを当てると

片手でそのパジャマの袖口を持って
フリフリとその袖をみくりが振ると

「だってぇ、杏寿郎が居なくて
寂しくて、眠れそうに…なかったんだもん」

そう言って恥ずかしくなったのか
そのパジャマで自分の顔を
みくりが隠してしまうと


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