第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
覚悟しろぉと不死川に
押さえつけられて頭をグシャグシャに
されてしまったのだが
その様子を見て月城さんが
楽しそうにお腹を抱えて笑っていて
木崎が動画でその様子を撮影していて
そんな感じで博多で過ごす
最後の夜も更けていった
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木曜日の夜
明日には杏寿郎は帰って来る
水曜日はしのぶちゃんが来てたから
夜には電話はしなかったんだけど
今日の朝に電話があった時は
杏寿郎の様子はいつも通りで
成瀬さんに会うの止めちゃったのかなと
こっちが思うくらいに普通だった
水曜日の夜は…と言うと
私がベッドで添い寝要員として
作ったあの杏寿郎の枕に杏寿郎の
パジャマを着せた 杏寿郎(仮)を
しのぶちゃんに見つかってしまい
散々にしのぶちゃんに揶揄われてしまって
ソファの上にある
杏寿郎(仮)と過ごす夜も最後なのかと
思うと明日の朝にはこれを洗濯しなくては
今日もしのぶちゃんとカナヲちゃんが
泊に来ようかと言ってくれたのだが
荷物を纏めて置くと言った手前
全然進んでないのはマズイなと
ホームセンターで段ボールを
幾つか買って来て
今は来月の引っ越しの準備をしている
ソファの上の杏寿郎(仮)を
荷物を纏めている手を止めて
みくりが自分の手に持つと
ギュッと杏寿郎(仮)を抱きしめる
確かに(仮)からも杏寿郎の匂いはするけど
やっぱり本物の旦那さんがいいな
ベッドはちょっと広すぎるから
今夜は(仮)と一緒にハンモックで寝ようかな
とかそんな事を考えていた
早く帰って来て欲しいけど
杏寿郎に会うのが 明日が
ちょっと怖いとも感じて居て
ギュウウウッと杏寿郎(仮)を抱きしめていると
テーブルの上のスマートフォンが
バイブ音をさせてテーブルの上で
その音を響かせていて
杏寿郎からだと思って出たら
電話の主は成瀬さんからで
「やぁ、こんばんは。
みくりちゃん。今は、電話大丈夫かな?
あのさ、突然なんだけどね。
杏寿郎君が、中条市に家を建てるって
言ったら、君としてはどうかな?
昨日、杏寿郎君を長い時間
借りてしまって、すまなかったね」
「いえ、その、成瀬さん酔ってます?」
成瀬さんとそのまま電話で
杏寿郎(仮)を抱いたままで話をする
杏寿郎に成瀬さんは
あの時の話をするって事に
なって居たと思うのに