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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



「その辺りは、詳しい事は…
僕にも分からなくてね。
黒瀬君からは、彼女を身請けしたいとは、
篠田には掛け合ったかもね?
でも、彼女の扱いにおいては
2人の意見も意思も合わないから。
彼等の間にも溝は出来てたんだろうね」

黒瀬の立場からすれば
自分専用の姫であるみくりを
篠田がキングだからと言って
相手をさせるのは不本意だっただろうし

篠田の立場からすれば
奏さんに邪魔をされた分も
乱暴にでもしてやりたい気分だったろうが
彼女の所有権が黒瀬にあるなら
滅多なことも出来ない訳か

当然に黒瀬が身請けを持ち出したとしても
とんでもない様な金額を提示したのだろうな

「そろそろ、中に戻ろうか…?
すっかり、冷えてしまった様だね」

テラス席から個室に戻ろうと
成瀬が杏寿郎に提案して来て
個室に戻ると
成瀬が焼酎のお湯割りを注文していたので
自分の分もついでに頼んで貰った

「さて、話の続きをしようか?
奏君が、日本を離れる前に、
みくりちゃんの事を頼んだ人物が
実はもう一人、居たんだよ。
その人物こそが、みくりちゃんの
”商品”としての付加価値を高めたんだけど」

そうか 彼女の

”商品” としての付加価値を高めれば

篠田も彼女に滅多なことが出来なくなるからか

サークルの中の頂点である篠田大気に

自分の言う事を聞かせられる人物

その人物こそが 彼女に付加価値を与えて

篠田大気に彼女をぞんざいな扱わせない様にした

張本人が居る…?  いや 居るな


「それは、篠田大地の方ですね。
篠田大気の兄の、竿師の…。
成程、成瀬さん、大体掴めて来ました」

「個人だろうが、雇い主が居ようが。
同じ竿師同士だからね。広くはない
業界なんだ、知り合いだって当然だろう?
それに、彼は篠田大気の兄だから。
彼による覚醒は、彼が誰を相手にするか
指名してたみたいだからね。
弟は、お兄ちゃんには
何処の家も、勝てない物なんじゃないの?」

僕は長男だから
その辺りは分からないけどと
成瀬がそう付け足すように言って来て

届いた焼酎のお湯割りで
夜風で冷えた身体を温める

その 篠田大地の方は
河田の一族と繋がりのある
暴力団に抱えられていたらしいから

河田も篠田大地の事を
兄貴分の様にして慕っていたらしいし
彼が奏さんと繋がりがあるとは疑わなかった
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