第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
自分の居場所が
篠田のサークルにしか無いのだと
みくりをそこに留めて置かせる為か
元から彼女をあそこに
縛るのは伊藤明日香の画像だけだしな
一種の洗脳にもにた手法だが
彼のサークルの人の使い方その物が
人間心理と密接に関わって居る様な
そんな印象すら受けてしまうな…
わざと唯花を近付かせて
仲良くさせたのも
唯花を使ってみくりに
サークルに残る様に説得させていたのかもな
「プリンセスを、身請けした
元幹部であるジャックの中には
実際に交際して結婚してるカップルも
数組あるようだよ?この辺りは
それこそ、ストックホルム症候群の
典型的な例だけどもね?」
そう言うとまだ吸える
残りの長い葉巻の火を成瀬が消してしまって
その残りも灰皿の中に捨ててしまう
今度はカナッペのキャビアを
こぼれイクラの様に盛り付けて行くと
「最初は脅迫だったとしても、
お互いに時間と場所を共有している内に
最初は恐怖でしかない、感情が変化する心理さ。
篠田のサークルもその心理を、上手く
利用してるんだ。最初は脅迫でしかないし
与える物も恐怖でしかないからね?」
食べる?と山盛りのキャビアの乗った
カナッペを成瀬が杏寿郎に差し出して来て
「恐ろしい嫌な廻しを経験をした事を、
慰められて、より楽な仕事にして貰う事で
感謝にも似た感情を抱かせると?」
杏寿郎がそれを成瀬の手から受け取ると
零しそうになりながらそれに齧り付いた
「そう、篠田は自分のボーイズ達に
レンカノしてる期間は彼女たちを
本当の恋人の様に扱えと命令してるからね?
当然、精神的に極限になる彼女達からすれば
彼等に縋り付いてでも、自分を
また次のレンカノにして欲しいと思うでしょ?」
最初は鞭しか与えない
それからは飴と鞭に切り替える
そして 大量の飴を与えて
鞭を鞭に感じさせなくする…のが目的か?
「お仕事を、頑張ったらと
そうすると彼の方から約束させると?」
満足の行く答えだったのか
成瀬が杏寿郎の方を見て笑った
「そうすると、皆お仕事頑張るからね?
ね?中々に良く出来てる。ホスト
狂いで、風俗堕ちした女性とも
似通ってる部分があると僕は思うがね?」
「黒瀬は、彼女の身請けを
しようとは考えてなかったんですか?」
みくりには身請けは無いと
俺はあの時篠田の口から聞いた