第77章 ふたり　一人独り　後編　お相手：煉獄杏寿郎　現代パロ

※注意※

篠田のサークルでの悪事の
実態の説明になります





「意識の無い状態での廻しを、
”死に回し”。意識のある状態での
廻しを、”生き廻し”って呼んでたらしいよ？」

成瀬の言葉に一瞬言葉を
失いそうになる

「脅されて、画像の為…とは、言えど…、
そんな事は、女性からすれば
生き地獄の様な過酷な物なのでは…ッ」

「そうだろうね。僕は女性じゃないし
まして夜のお仕事をしてる訳でもないから。
その辺りの事は、分からないけど。
でも、奴らの狙いは、追い詰める事だから…ね？
とことんまで女の子達を食い尽くすような、
そんなシステムを構築してたんだよ」

適当な赤ワインをと
成瀬が店員に頼んで

篠田達のサークルが
大学内でやっていたのは
只の輪姦事件では無かったのだと聞かされる

ボーイズと呼ばれるサークルのメンバーが
バーベキューに来ている女の子達の中で
丁度良さそうな女の子を数人だけ
二次会に誘い出していたらしい

二次会は最初こそは
普通にお酒を飲む二次会だが
飲み物にスピリタスカプセルや
睡眠薬を混ぜて　泥酔状態にして
死に廻しをしていたのだそうだ

そして　その様子を撮影した画像を
被害女性に見せながら
ひとりを数人で取り囲んで
画像の削除を約束して生き廻しに
参加しますと言う誓約書にサインをさせる

この辺りの手法は悪徳商法にも似ている
被害女性がサインをするまで
説得と言う名の脅迫を数人で繰り返し
サインをしなければ帰れないと思わせる
そんな事があった直後に
冷静な判断なんて出来ないし
サインを自分の意思でしている以上
正当な取引として成立してると思わせる

「勿論、生き廻しは女の子にしたら
地獄でしかないからね？当然に、
女の子の方から、許して欲しいと
懇願して来る様になる。でも、
奴らの狙いはこの状態を作る事なんだよ」

最初の廻しは泥酔状態で
知らない間に終わっているが
生き廻しは素面なのだ
１から１０までの事が記憶に残る

当然　輪姦と言う位で
そのチケットを収入源にしてるのだ
1人の女性で数人なんて単位では無いのだろう

ましてや　耐えられなくするのが目的なのなら

「そうなったら、どうなんですか？」

「簡単な事だよ、今のままじゃ
画像の削除には応じられないよ？って。
でも、可哀そうだから特別にって
別の条件を要求するんだよ」