第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「別の条件…?」
成瀬さんが言うには
その別の条件には幾つかの
パターンがあって
それはボーイズの中でも幹部に当たる
立場にある”ジャック”と言うメンバーが
どの条件を出すのかを決めていたのだと
別の条件には
もう一度生き廻しを免除する代わりに
死に廻しに参加するか
もしくは
もっと相手にする男性の少ない
小規模の生き廻しに参加する
人質とメンバーは呼んでいたらしいが
別の知り合いの女の子を
死に廻しの二次会に誘い出すか
他の女の子達もみんな
廻しの時に食べてるよと
これ食べたら 楽になるからと
女性のメンバーに
ラムネ菓子の形状に加工した
セブンを勧めさせる事もあったそうだ
勿論 実際にセブンを使用すれば
高い依存性で薬が止められなくなり
被害女性の方から廻しへの
参加を希望する様になると言う
「で、そのセブンの中毒者
ばっかり集まる様な、キメセクを
楽しむような廻しを”飛び廻し”って
彼等中では呼んでたらしいけどね?
被害者の女性は君達の大学の
学生だけじゃなくて、同県の
女子大生とかも被害に合ってるから」
「今だに、薬物依存から
抜けられないままに居る被害者も
居ると言うことですか?…はぁッ」
話を聞いてるだけでも
気分が悪い話だ
宇髄先輩から聞いて
過去のスーパーフリー事件についても
概要を調べはしたが
リアルにあった現実だと思うと
正直 キツイ…な
ぐしゃぐしゃと杏寿郎が髪の毛を
搔き乱してその顔を歪めると
「要するに、伊藤明日香を騙して
廻しに参加させて。その伊藤には
みくりを身代わりに差し出せば
画像を削除するとでも脅したんですね」
グイっと成瀬が
組んでいた足を組みかえると
グラスの中の赤ワインを飲み干す
「大体、合ってるかな?もうひと声。
って所かな?その伊藤明日香に
二次会に、煉獄君が来てるよって
誘ったのが、小坂唯花だよ?」
「……ーーーッ、だったら
まさか、唯花も、彼女も
その事件の被害者だったのか?」
「まさか、小坂唯花は自分の意思で
篠田のサークルに入った一人だよ?
男性のサークルメンバーをボーイズって
彼等は呼んでたんだけど。女性の
メンバーをガールズって呼んでたんだ。
でも。ボーイズの中に階級がある様に。
ガールズの中にも階級があったんだよ」
廻しはガールズの仕事…だと 成瀬さんは言った