• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



みくりでしか無くて

「だが、その二次会に
どうやって、参加させたんですか?」

「簡単な事だよ、本人が来ないなら
相方の方を誘えばいいんだよ。
って、言う知恵をね?
篠田に授けた奴が居たんだよ」

自分の心臓が騒がしくなる…

そうか… そうなんだな…ッ

「杏寿郎君はさ、伊藤明日香…とは
恋人同士だったの?僕としては
それも疑問なんだよね。
彼女からの告白は、ずっと
断わってたって聞いてるよ?」

どこから 仕入れて来たのか
成瀬さんは俺と伊藤の
中学時代からの関係を
知っている様だった

「彼女が俺に告白をして来てたのは、
到底付き添いとは言えない様な
同級生に、けしかけられてた様な。
そんな告白だった様に記憶してるが?
それは到底、本人の意思とは
思い難いし、受ける受けない以前の問題だ」

「で、そんな断われない性格の
彼女の事を、庇っちゃった?
そして、居たでしょう?
そんな伊藤明日香の、断われない
嫌だって言えない性格を。
ずっと高校生の時に見てて知ってる人物が」

ギリッと杏寿郎がグラスを
握りしめている手に力がこもって居て

「……黒瀬、…ですね」

だから…か

宇髄先輩が俺と黒瀬の現在の関係を
あんな風に俺に確認して来たのは

「黒瀬君の事はさ、宇髄君が
興信所使ってね、結構詳細な報告書を
僕にくれたからさ。その辺りはすぐに
こっちも把握出来たんだけどね?
ある見返りを要求したんだよ。
黒瀬君はね?篠田君に伊藤明日香を
上手く内部に取り込めたら、
その見返りが欲しいって、頼んだんだ」

「その、黒瀬からの提案を
…篠田が飲んだと?」

ドカッとソファの背もたれに
成瀬が身体を預けると
足を組みなおして
グラス越しに博多の夜景を映す

「だから、表向きは。黒瀬の
女には見えなかったんじゃないかな?」

「でも、みくりからは…」

「そうだよ、黒瀬は
みくりちゃんには
実害と言う様な事は何もしてないからね?
一種のストックホルム症候群みたいな
関係が2人の間にはあったんだよ」

はぁっと杏寿郎がため息をつくと
自分のグラスの中の日本酒を眺めて

「みくりは黒瀬を庇って居ると?」

「実際に黒瀬君は、篠田に
彼女を開放して欲しいと依頼してるからね」

「だがっ、元を正せば…
黒瀬が…ッ、そんな提案さえしなければ…」

/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp