第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
かなり大規模な荒稼ぎを
河田はしてたって事か
「だから、急激にその組がね
勢力を強めて来た訳。そりゃ
そんな大金稼いでたらねぇ?
でも、インカレの方は人数が多くてね
そこから、足が付いちゃったみたいだけどね」
「それから、大規模なイベントを
するのを河田は止めたんですか?」
「そう、稼ぎ方のスタイルを
変えて来た感じかな?ヤクザの
管理してる箱は、やっぱり警察もね?
注目してるわけじゃない、そんな
大人数がね?集まる訳だし」
河田は通称7(シングルセブン)と
呼ばれている合成麻薬を使って
1000人単位の大規模な
薬物使用パーティーのイベントを
やくざに場所を提供して貰ってやっていたと
「セブンって言うのは、睡眠薬とか
向精神薬とかね、色んな病気の治療に
使うお薬を配合して麻薬を調合して
7種類をブレンドしてるから、
その通称がセブンって言われてる代物」
成瀬さんの話によれば
昔から所謂 ハルシオンと言う
睡眠薬を生活保護の受給者に
処方を受けさせて買い取って
数倍の価格で売る様なそんな商売は
昔からのシノギとしては有名だが
普通に病院で処方される薬に
麻薬の成分をブレンドして
相乗効果を得る物で
麻薬の本来の依存性に加えて
睡眠薬や向精神薬が持つ依存性を
配合することで高い依存性を持たせた物
材料として必要な薬自体も
7種類を合計しても原価は数十円程度で
それを1~2万円で販売していたらしい
当然に高い依存性があるので
軽い気持ちでパーティーに
一度参加すると
立派な薬物依存者になってしまって
永遠にお金を落とし続けるシステムだ
「そんな簡単に作れる物なんですか?」
「でもホラ、良く大麻とか
マンションの一室とか家の庭で
栽培してるって話でしょ?
麻薬の話は大学の話には
あんまり関係なくもないけど、
ちょっと置いとこうか?杏寿郎君が
聞きたいのは、神南大での篠田の方の
サークルで何があったかって話だよね?」
そう 成瀬が本題に入ろうかと
こちらに確認を取って来るから
「ええ、そうです」
成瀬からの確認に頷いた
「奏君が日本を離れる前に、
河田と篠田から、みくりちゃんを
ってお願いされちゃたんだけどね?僕。
だから、あるツテを使ってね」
「それは、今の冨岡みたいな存在ですか?」
「おかしいって思わない?」